◆押入(おしいり)

※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「川本」(昭和30.2)を使用したものである
所在:浜田市旭町市木(あさひちょういちぎ)
地形図:石見今市/川本
形態:谷沿いに家屋が集まる 標高:約390m(地名表記付近) 約290m(支流)
訪問:2022年8月
大字市木の北部、押入川(八戸(やと)川支流)とその支流沿いにある。
地図画像の地名表記付近には林道(押入線)が通じ、訪問は比較的容易。屋敷跡は特定できなかったものの、段々になった農地跡が確認できた。なお林道は鋪装が数年前と思われるほど新しいが、近年豪雨があったのか荒廃が目立つ。
さらに今回はこのほか右岸支流側(町誌によると、坂根谷川)に点在する宅地にも訪れた(地図画像の左上)。ただし厳密には押入とは別の地区である可能性もある。
このうち西側のものは支線の車道から訪れることが可能で、かつては車輛で行き来していたことが窺える。東側のものは下流から谷を遡ったが、激しい藪と降雨により到達できず。ここの登り口には墓地があるが、この家が離村後に移転したものだろうか(確認できるものはすべて河井家)。
これら支流側のいずれの宅地も平成22年の航空写真には家屋として確認でき、かつ農地も広がっている。しかしごく最近の航空写真(Googleマップ)では跡形もなく、急激に荒廃したことが窺える。
読みは聞き取りおよび県道の橋梁(押入橋)の銘板より。
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