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◆千ノ垣内(ちのかいと)



※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「栗栖川」(昭和28.6)を使用したものである

所在:田辺市西大谷(にしおおたに)
地形図:合川/栗栖川形
態:谷沿いの斜面に2つの家屋群がある
離村の背景:集落整備事業
標高:約270〜400m
訪問:2007年10月・2013年1月(HEYANEKO氏と共同)

 

 大字西大谷の入り口に位置し、西大谷谷(にしおおたに-だに)の右岸の斜面にある。最近の地図でも、道はつながっていないものの多くの建物が記載されている。下側、上側の2箇所に大きく分かれる(道沿いにも建物がいくつかあるが、所属が不明なのでここでは除く)。
 国道371号に近い場所からと谷沿いの道を少し進んだところからの2つのルートがあるが、今回は谷沿いの道を少し進んだところから行くことにした。家々までは、かつての住民が作った道(所々石段になっている)が残っており、比較的迷わずに登ることができる。
 道路から50mほど登ると、最初の建物に到着。以後付近に次々と廃屋が見られた。うち1軒が民家ではない雰囲気だった。敷地内に墓地があったが、寺社だったのだろうか。この辺りには、少なくとも5、6軒の民家(+寺社?1箇所)を確認できた。これらの廃屋群からさらに50mほど登ると、また廃屋を発見。こちらでも、付近に次々と廃屋が見られた。こちらには少なくとも4軒の民家を確認。うち永井姓が1軒。
 なお谷沿いの道から上の家屋まで、全て石垣で段々になった耕地跡が続いている。
以下は「村誌」より。

大字西大谷にあり、畠山新兵衞の臣にして千野垣内の開拓者たる千野勘解由を祀れる宮なり、八幡宮境内の欅よりも尚大なる欅此処にありしも今は伐り取られて境内荒廃せり。

 


写真1 廃屋(以下2007年撮影)


写真2 廃屋


写真3 廃屋にて


写真4 廃屋にて


写真5 廃屋

写真6 廃屋

写真7 廃屋

写真8 倒潰家屋

写真9 廃屋(以下2013年撮影)

写真10 屋敷跡

写真11 屋敷跡

 

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