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◆楠ノ久保(くすのくぼ)



※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「新宮」(昭和28.4)を使用したものである

所在:新宮市熊野川町大山(くまのがわちょうおおやま)
地形図:紀伊大野/新宮
形態:山中に家屋が集まる
離村の背景:参詣者の減少
標高:約340m
訪問:2013年1月

 

 大字大野の中西部にある。熊野古道の一つ、大雲取(おおくもとり)越えの道中の旅籠集落。
 町史によると、かつて付近1.5kmほどの間に10数軒の旅籠があったという。二石家が最後まで旅籠を営んでいたが、大正時代に廃業。この地で最後まで農業を続けていた木村家も、昭和41年離村した。昭和30年頃7戸で、当時も稜線近くから谷底まで棚田があり、畑もあった。また後年の家々は離村の際に住宅を解体し、麓の集落に再建したため廃屋は一つも残さなかったという。
 訪問は西(にし)方面から延びる林道より。古道との合流部が集落跡で、多くの石垣や平坦地が往時の繁栄を物語る。一部には建物の基礎や何かの穴、敷地に降りる石段など遺構が残るものも散見される。沿道には石仏も多い。

 


写真1 林道からの道標


写真2 古道の石段


写真3 屋敷跡


写真4 屋敷跡


写真5 屋敷跡と「楠ノ久保旅籠跡」の看板


写真6 屋敷跡


写真7 巨木と石仏


写真8 古道と石仏


写真9

 

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