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◆孫入峰(そんにゅうみね/ソンニョムネ)



※ この地図は、大日本帝国陸地測量部発行の1/50,000地形図「十津川」(大正3.5)を使用したものである

所在:十津川村山手(やまて)
地形図:十津川温泉/十津川
異表記:孫入
異読:そんのみね?(電柱札)
アクセント:ソンニューミネ
形態:山中に家屋が集まる
標高:上番―約450m前後 下番―約370m
訪問:2010年7月

 

 西(にし)川の支流、片(かた)谷の上流にある。大字山手に所属するが、山手川の水域からは尾根をひとつ挟んでいる
 集落は北部・南部の2つの小集落からなり、
500mほど離れて山道で結ばれている。地元の方の話では、北部を上(かみ)番、南部を下(しも)番と呼び、それぞれ2、3軒くらいとのこと。『十津川採訪録』での読みは「そんにょむね」となっているが、複数の方に聞いてもこの呼び名は判然としなかった。
 訪問時は片谷経由のルートより。山道をしばらく登ると下番に到る。人家(写真1)が1軒残っているが、畑の跡も含め植林が施されていないため明るく開けている。植林地の中では屋敷跡と墓地の跡(写真4)を確認。上番でも明るく開けた場所にある人家が1軒。山仕事のためなのか、時おり人が訪れているよう。ほか植林地の中で小さな神社(写真7)と何かの家屋を確認。現存する2軒には電線が引き込まれているが、現在も通電しているのだろうか。電柱を見ると1988年に敷設されたよう。地名が書かれた板には「ソンノミネ」とある。また上番の手前の尾根には、大山神の碑(昭和40年、表谷氏による建立。写真8)や石仏(写真9)がある。
 なお山手川沿いの道に「孫入峯」のバス停があるが、こちらからのほうが登りやすいのだろうか。
 資料『十津川の地理』および『十津川』によると、昭和34年9戸69人。

≪下番≫


写真1 人家

写真2 廃屋

写真3 道(中央)と石垣

写真4 墓地の跡
≪上番≫

写真5 家屋

写真6 屋敷跡

写真7 神社

写真8 大山神

写真9 石仏

 

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