◆親之谷(おやのたに)
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「釋迦ガ嶽」(昭和29.3)を使用したものである
所在:十津川小井(こい)
地形図:風屋/釈迦ヶ岳
異表記:親ノ谷 形態:谷沿いに家屋が集まる
標高:約480〜550m
訪問:2013年12月
大字小井の西部、十津川支流の親ノ谷沿いにある。
現地付近で会った方々によると、往時の家々は7、8軒、離村は昭和40年代前半ではないかとのこと。林業を主体とする傍ら、自給用の畑を耕作して暮らしていたという。
集落は大まかに下流側と上流側に分かれており、前者のほうに宅地が多い。下流側では2軒の廃屋のほか数箇所の屋敷跡が見られ、上流側で確認できた宅地は1箇所のみ。いずれにも段々になった農地跡が広がっているが、これらは水田跡か。なお集落手前にある神社は大将軍神社で、現在もきれいに手入れされている(写真1)。さらに下流には浄水場がある。
|