◆稲倉(いなくら)
※ この地図は、内務省地理調査所発行の1/50,000地形図「岸和田」(昭和21.10)を使用したものである
所在:泉佐野市日根野(ひねの)
地形図:樽井/岸和田
形態:川沿いに家屋が集まる
標高:約120m?(水面は約120m)
訪問:2023年5月
大字日根野の南部、稲倉川(樫井川支流)の左岸にある。人工の溜め池である稲倉池の建設に伴い離村か。
市史によると、稲倉池の築造は昭和17年12月着工、戦争の激化やその後の混乱により工事は停滞したが、昭和25年より本格的に再開。昭和32年に完成したとのこと。
また旧版地形図では、当地の宅地や農地一帯は区町村の境界線で狭く囲まれており、かつては旧大土村(現在の大字大木(おおぎ)および土丸(つちまる))の飛び地であったことが分かる。
新旧の地形図を比較する限り、宅地は湖岸付近に重なり水没しているか否かは判然としない。付近の山林や湖岸を探索したが、顕著な遺構や遺物は確認できなかった。
なお読みは堰堤付近に架かる稲倉橋の銘板より。
|