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◆田尻(たじり)



※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「京都西北部」(昭和26.9)を使用したものである

所在:京都市右京区京北細野町(ほそのちょう)
地形図:周山/京都西北部
形態:川沿いに家屋が集まる
標高:約450m
訪問:2009年9月

 

 細野川の支流、田尻谷(たじりたに)川の上流にある。集落の東には田尻峠があり、北区の水谷(みずたに)川に至る。古い地図では5軒くらいの建物と水田が見られる。
 
現地では川沿いに平坦地が続いており、水田跡や数軒の屋敷跡がそれとなく分かる。道沿いに「田尻彦之命」などと刻まれた碑が建ち(写真1)、脇の小さな碑には田中姓3・福島姓2・水田姓1が見られる。また碑の裏手には、比較的新しい作業小屋がある。
 
地元の方(上(かみ)在住)の話では、かつては56軒ではないかとのこと。炭焼き・林業が主な生業で、自給用の田畑もあった。いちばんの山持ちであった藤中(ふじなか)家が最も早く京都市に転出、最も遅く転出したのも藤中家で、上集落に降りてきた。子供は細野小学校に通い、風呂敷に教科書や弁当を包んで通学していたという。碑のある場所は神社の跡。田中・福島・水田の3姓については分からないという。

 


写真1 神社跡

写真2 石垣

写真3 看板

 

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