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◆大段(おおだん)



※ 明色部
※ この地図は、大日本帝国陸地測量部発行の1/50,000地形図「網〓村」(明治34.3)を加工し使用したものである
(〓は「堅」の左上が「田」。「野」の異体字)

在:伊根町野村(のむら)
地形図:丹後平/網野
形態:谷沿いの斜面に家屋が少数集まる
標高:約380m
訪問:―

 

 大字野村の西南部、筒(つつ)川の最上流部付近にある。田坪よりさらに上流にあり、弥栄町との境界に近い。
 田坪の訪問後に集落に向かおうとしたが、藪が深く谷を遡ることができなかった。のち丹後縦貫林道にて石碑(平成5年建立)と移転された地蔵(写真1)を確認。この地より、集落のあった谷間を望むことができる。1箇所だけ草の生えた平地(写真2)が見られたが、集落に関係するものだろうか。
 
石碑に刻まれた文章を以下に記す。


 田坪大段の里

 大段の里はこの下の谷にあり 山城一族の人達が五百年間住んでいた所です 此の地蔵さんは昭和五十五年五月田中夫妻に発見され 山城矢野一族の人達により谷間からこの地に建立されたものです 願わくばこの地域の安全と林道の交通安全を祈っています 合掌


 碑より姓と移転先は以下のとおり。

移転先
山城 弥栄町
岩滝町
矢野 網野町


 なおどこかで聞いた話では、山菜採りなどでこの付近から谷に降りる人がいるとのことで、縦貫林道からの訪問は可能と思われる。

 論文「丹後地方における廃村の多発現象と立地環境との関係」によると、明治初期3戸、昭和32年2戸、昭和39年に無人化。田坪の端郷。

 


写真1 地蔵と石碑

写真2 平地(写真中央)

 

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