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◆谷中(たんなか)



※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「名張」(昭和26.9)を使用したものである

所在:津市美杉町八知(みすぎちょうやち)
地形図:倶留尊山/名張
形態:谷沿いに家屋が集まる
標高:約400〜450m
訪問:2026年8月

 

 大字八知の北西部、神河川(雲出(くもず)川支流)とその支流沿いにある。
 後年の集落の家々は右岸支流沿いに多く見られるが、ほか神河川に沿った県道沿いや左岸側にも居住があった。
 県道沿いには古い墓と石仏、屋敷跡が見られ、右岸支流沿いでも複数の屋敷跡・廃屋が見られた。左岸側でも屋敷跡が見られたほか、石仏や広い墓地がある。

 村史には、「八知谷中に小規模の発電所があり、同区内に点灯されたときくが正確な記録はない」といった記述や「災害の記録」に「谷中地内爆弾落下、(死者四名、負傷者三名、牛一頭死)」とある。

 なお下流の奥出地区にはこの爆弾投下による犠牲者を悼む「平和」の碑があり(写真20)、当時は20軒の集落であったことが分かる。以下はその碑文(改行は原文ママ)。


山青く水清らかな谷中
二十軒余の静かな暮らし
一九四五年七月二十四日
昼下がり谷中に爆弾が
落とされた
薬草採りの小学生
川遊びの幼ない児
奪われた尊い七つの命
五十年の時を過ぎて
いまここによみがえる
八知小学校児童の
平和への願いとなって
私達はこの出来事を
忘れまい
人の世の未来のために

平成八年三月吉日


 なお参考に閲覧したブログの訪問記にかつての住民がコメントが寄せており、戸数の変遷や離村時期等、当地に関する貴重な情報を知ることができる。詳細は当該記事にて。また集落の読みもこれを拠り所とした。

 


写真1 県道沿いの墓・石仏
(以下神河川沿い)

写真2 県道付近の屋敷跡

写真3 屋敷跡の石垣

写真4 写真3の屋敷跡

写真5 灯籠

写真6 倒潰建物

写真7 農地跡

写真8 屋敷跡にて
(以下右岸側)

写真9 屋敷跡

写真10 屋敷跡

写真11 屋敷跡

写真12 屋敷跡。右下から中央に向かって道がある

写真13 屋敷跡

写真14 墓地

写真15 倒潰家屋
(以下左岸側)

写真16 屋敷跡

写真17 墓地

写真18 何かを祀った跡?

写真19 古木と石仏・石柱(右下)

(写真20 「平和」の碑」)

 

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