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◆日影(ひかげ)



※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「高山」(昭和28.6)を使用したものである

所在:高山市高根町日影(たかねまち―)
地形図:朝日貯水池/高山
形態:川沿いに家屋が集まる
標高:約930m(水面は約940m)
訪問:(2015年11月)

 

 大字日影の北部、飛騨(ひだ)川沿いにある。現在は高根第二ダムの湛水に伴い水没。
 村誌によると、
「元禄検地帳」では7戸、明治3年の「宗門改帳」では19戸。水没直前は26戸。昭和40年までに全戸が離村し、24戸は高山市へ、ほか岐阜市・村内へ転居した。神社は道後神社で、上ヶ洞(かみがほら)の道後神社に合祀。寺院は誓願寺(浄土真宗)。朝日の射す時刻が対岸の大古井(おおぶるい)・上ヶ洞より遅いことに由来する村名だが、日没が遅いために農作物の生育は良かった。主な生業は山仕事と農業。ほか蕨粉の製造や薪作りも行われた。一時は道後谷の奥で鉱山(銅など)も開かれ、製炭や野菜売り・物資の運搬等での収入もあった。
 
なお道後谷の奥にもかつては人家が散在。出作り小屋・蕨粉小屋・杣小屋も建てられた時期もあったほか、終戦頃には小規模ながら下駄製造・製材等の工場もあったという。
 事前に見落としていたため、ダム湖脇を通過したにもかかわらず現況は未確認。

 

 

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