◆万所(まんどころ)
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「根尾」(昭和26.3)を使用したものである
所在:山県市円原(えんばら)
地形図:下大須/能郷白山
アクセント:マンドコロ
形態:谷沿いに家屋が集まる
離村の背景:移転事業
標高:約400〜450m
訪問:2009年5月
円原川(武儀(むぎ)川二次支流)の上流にある。近世の円原村の枝郷(万所洞)。昭和45年、三尾と併せて7軒が大字富永(とみなが)の町営住宅に集団移住(町史より)。
現在もかつての住民が時おり戻って暮らしている。訪問時も老夫婦が在宅しており、周辺集落の話を多く聞くことができた。またこの方のお宅には集落の歴史を記した手書きの看板(地図も記載)があり、以下はその全文。
ここ山県市万所は一五五〇年ころ(貞治五年)(天文二十年)に遠藤盛数の弟常尭がひらいたとされている 尚(貞治五年)は今島がひらかれたと言われる
明治三十四年ころには七〇戸の戸主が記録にあります 又大正十一年には四十三戸でした
戦後は高度成長期に移転が盛んになり昭和四十五年には集落再編事業により永い歴史に幕がおろされました。
「角川」によると、明治2年70戸360人。
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