◆三ノ瀬(さんのせ)
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「飛騨古川」(昭和28.4)を使用したものである
所在:飛騨市河合町天生(かわいちょうあもう)
地形図:鳩谷/白川村 角川/飛騨古川
形態:川沿いの斜面に家屋や施設が集まる?
標高:約900〜950m
訪問:2009年5月
小鳥(おどり)川の支流、金山(かなやま)谷の左岸にある。古い地図では地名表記の辺りに2軒の建物が見られる。
国道360号より金山谷に降りる道があるが、この辺りに建物が記載されている。道なりに川まで降りてみたが、何かの小平地(写真)があるものの屋敷跡などはよく分からなかった。
地元の方(天生(あもう)在住・93歳)の話では、天生金山関連の施設があった場所。この方も16歳から勤めていたという。32世帯の家(社宅?)があり300人の坑夫が住んでいたという。家は崖のような急斜面に建っていた。病院や学校(天生鉱山学校)もあった。ただ三ノ瀬の集落は鉱山以前からあるもので(100〜150年くらい前)、もともとは2軒が暮らしていた。なお「一ノ瀬」「二ノ瀬」という地名もあるという(ともに非居住地)。
なお金山谷の奥、天生峠に至る旧道沿いには「天生金山」の表記とともに数軒の建物が見られる。地元の方が言っていた坑夫の家は、こちらにあったのかもしれない。
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