◆萩野(はぎの?)
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「飯田」(昭和27.7)を使用したものである
所在:豊丘村神稲(くましろ)
地形図:下市田/飯田
形態:川沿いに家屋が集まる
標高:約930m
訪問:2013年11月
大字神稲の南部、虻川上流部にある。
多くが植林地となっているが、この中に管理された家屋が2軒。上側は植林されておらず明るく開けるが、1箇所の屋敷跡のほかは特に何も見られず。神社は未確認。
村誌によると、野田平と呼ばれる地区(野田平(のだのひら)・北山(きたやま)・本谷(ほんたに)・萩野)の集落の中でもっとも歴史が古く、江戸時代から居住があったよう(他はいずれも明治初期より)。野田平地区は木地師が永く居住していたが、木地師が去った後は山仕事(炭焼き・材木の伐り出し・石灰焼き)の仮住まいがそのまま住居となった。虻川林道が開通し、若者が離農したことにより過疎化が急激に進行したことが窺える。無住となったのもこの頃(昭和40年代後期〜)か。
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