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◆鮎差(あゆさ)



※ この地図は、大日本帝国陸地測量部発行の1/50,000地形図「鰍澤」(昭和7.11)を使用したものである

在:南アルプス市芦安芦倉(あしやすあしくら)
地形図:夜叉神峠/鰍沢
形態:川沿い
標高:約1,030m?
訪問:―

 

 大字芦倉の南東部、早(はや)川左岸にある。アザミ沢との合流部に近い。
 村誌より、当地に関する記述を以下に要約する。

明治44年3月11日、県内の御料林が県に下賜され、村の御料地もすべて恩賜林となる。これに伴い当地に村営製板所を建設。同年11月1日から4年4箇月の予定で深沢氏に貸与した
大正5年頃には製板所には70-80人の労働者が集まっていたが、やがて運営に翳りが見え始め、賃貸料の滞納が目立つようになる。同年3月20日、村は貸与の入札をやり直し、深沢氏・伊東氏・森本氏(深沢氏は前と別の人物)の3人に改めて貸与した
しかし採算が合わなかったためか、大正8年には源村(※)の借主桜本氏が減額を要求
大正14年、製板所焼失

 上部の南アルプス林道より下降し到達する予定であったが、林道が災害復旧工事のため通行できず未訪問。県道37号を当地の対岸まで北上し早川を徒渉するルートも考えられるが、早川の水量が想定できないためこちらも候補から外れた。
 なお読みは芦安山岳館での聞き取りより。

※ 源(みなもと)村は、後の白根町【現・南アルプス市】

 

 

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