◆五味沢(ごみさわ)
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「守門岳」(昭和22.6)を使用したものである
所在:魚沼市大白川(おおしらかわ)
地形図:守門岳/守門岳
形態:川沿いの斜面
標高:五味沢―約460m 大日―約430m(ダム湖水面は約430m)
訪問:2016年11月
大字大白川の北東部、破間(あぶるま)川沿いにある。一部が破間川ダムの湛水に伴い水没。ここでは付近の「大日」と表記されている部分も含めた。
資料『破間川ダム工事誌』には「民宿旅館2戸、農家3戸、ソーメン流しの建物1戸が水没に伴う移転対象であった」とあり、住家5戸が移転したことが分かる。旅館のうち1戸は大白川本村へ、もう1戸はダム周辺に残りそれぞれ営業を継続。農家3戸は個々に移転。墓地にある6世帯分の墓石も移転している。
現在も「五味沢」において2軒の宿が経営されており、シーズンには登山者や釣り客・レジャー客などで賑わう。1軒は国民宿舎、もう1軒は個人経営のようで、先述のダム周辺に残った世帯であると思われる(冬期も常住か)。
「大日」は対岸より遠景を眺めたのみ。標高は破間川ダム(写真1)の湖面付近で、満水でなければ跡地を確認することが可能。「大日」の地名表記付近から南西600m弱の斜面には水没により移設された神社(十二山神社。写真7)があるが、当地とは直接の関係はないと思われる。
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