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◆津室（つむろ）
※ この地図は、地理調査所発行の1／50,000地形図「男體山」（昭和21.2）を使用したものである
所在：沼田市利根町平川（とねまちひらかわ）
地形図：皇海山／男体山
形態：谷の上流に家屋が集まる
離村の背景：産業の衰退
標高：約1,250〜1,300m
訪問：（2009年3月）・2019年5月
泙（たに）川の支流、津室沢の上流にある。砥沢・平滝・源公平などと同様足尾銅山関係の林業集落で、事業地に開かれた集落群は総称して「根利山（ねりやま）」と呼ばれる。
2009年平滝より訪問を試みようとしたが、道が分からず引き返した。
2019年、改めて南側から訪問。栗原川林道より支線へ入り、延間（えんま）峠・中小屋を経て現地に到着。中小屋の北側にある峠を過ぎると、往時の道が踏み跡として残っている。
集落に到達すると、最上部に何かの大型の施設の跡が見られ、その下に住宅跡の段々の土地が続いている。集落を過ぎ、平滝へ向かう道は不明瞭となっている。
村誌によると、古河（ふるかわ）鉱業（足尾銅山を経営）根利林業所の出張事務所があったとのこと（事業の開始は明治31年）。
資料『幻の集落 根利山』の住宅図によると、索道停車場のほか所員社宅・鉱夫社宅があったことが分かる。
根利山は足尾小滝の銀山平から通じる鉄索により結ばれており、当地には平河索道（砥沢−平滝間）の中継所が設けられていた。明治39年に完成。
その他根利山の歴史や事業の詳細については砥沢のページを参照。
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