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◆前島(まえじま)



※ この地図は、大日本帝国陸地測量部発行の1/50,000地形図「高崎」(明治44.11)および同地形図「深谷」(明治43.2)を使用したものである

在:伊勢崎市境島村(さかい しまむら)
地形図:伊勢崎/高崎 上野境/深谷
異表記:本野(ほんの)
形態:中洲に家屋が多数集まる
標高:約30m
訪問:2019年6

 

 大字島村の東部、利根(とね)川の中洲にあった集落。
 町史によると、利根川の河川改修工事に伴い大正3年から4年にかけて移転したとのこと。かつては島村の中心部で、鎮守の諏訪神社や学校・寺院・役場もあった。しかし度々洪水に襲われ、また普段でも川の流れによる土地の浸蝕(現地で「川欠け」と呼ばれる)に悩まされていたという。当時54戸であったが、川欠けを避け前島から移転する家も多かったよう。転出先は島村村内のほか、境や世良田、遠くは本庄や熊谷方面に転出した家もあった。なお改修で前島が河床となったことにより、北岸・南岸の往来は渡し舟に頼ることとなった。
 また島村は砂礫の土壌で良質の桑を産出するため、古くから養蚕業が盛んであったという。
 境島小学校のウェブサイトによると、明治6年8月8日、前島の宗厳寺を仮校舎として島村小学校が開設。同8年3月16日校舎新築、開校式。大正4年5月1日前島校舎より新地校舎へ移転。

 


写真 集落跡付近

 

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