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◆品木(しなき)



※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「草津」(昭和27.8)を使用したものである

在:中之条町入山(いりやま)
地形図:小雨/草津
形態:側の合流部に家屋が集まる
標高:約890m(水面は約900m)
訪問:2019年5

 

 大字入山の南部、湯川と大沢川との合流部付近にある。現在は品木ダムの人造湖(上州湯の湖)に水没。
 現地の解説板によると、湯川・谷沢川・大沢川の強い酸性の水質を中和した後の生成物を溜める目的のダムであるとのこと。そのため定期的に沈殿物の浚渫が行われている。昭和40年完成。
 集落は水没しているものの、湖岸の道路沿いには新しい公民館が建てられている(写真4)。さらに後方の尾根上には堂宇・神社・墓地がある(写真5・6・8)、墓地では山口・山本といった姓が多く、他には中沢姓が見られた。
 そして墓地の北に隣接する形で、村指定史跡の「百八十八観音」がある(写真10)。解説板によると、品木の山本梅右衛門氏が坂東33所・秩父34所・西国33所・四国88所の諸仏を1箇所に集めたもの。これを一巡すると各霊場を巡礼するのと同じ功徳が得られるとされた。
昭和62年指定。
 なお集落跡から北東におよそ1qの場所に、移転先の新しい品木集落がある。

 HEYANEKO氏によると、当地には入山小学校品木分校があったとのこと(昭和40年閉校)。

 


写真1 堰堤とダム湖

写真2 集落跡付近(湖面に浮かぶものは浚渫船)

写真3 「品木」の標柱と湖面

写真4 公民館

写真5 堂宇

写真6 神社

写真7 堂宇脇の石造物群(移設したもの?)

写真8 墓地

写真9 写真10そばの石造物群(移設したもの?)

写真10 百八十八観音

 

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