◆唐松(からまつ)
所在:桐生市梅田町(うめだちょう)四丁目
地形図:番場/桐生及足利
形態:山中に家屋が少数集まる
標高:約350m
訪問:2009年3月
桐生川支流の忍山(おしやま)川左岸の山中にある。古い地図では既に地名も建物も見られない。
地元の方(湯本(ゆもと)集落在住)に教えていただいたが、覚えている範囲(昭和10年代中期)でも既に家はなかったそう。もと2軒。滝を登って左手に庚申塔がある。集落へは湯本より忍山川を渡り、谷伝いに山中に入っていく。道には長い距離に亘って断続的に橋(写真1・2)が設けられているが、朽ち果ててしまって上を歩くことはできない。やがて小平地や石垣が見え始め、このあたりがかつての家々の跡だと思われる。
余談だが、最近の地図では湯本の付近に「忍山」という小地名が記されているが、「忍山」とは忍山川流域を指す地域名。湯本の対岸に忍山集落があるわけではない(地元の方より)。
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