◆大荷場(おおにんば)
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「鹿沼」(昭和22.1)を使用したものである
所在:佐野市秋山町(あきやまちょう)
地形図:中粕尾/鹿沼
形態:川沿いの一軒家?
標高:約410m
訪問:2019年5月
秋山町の北部、秋山川沿いにある。
現地は林道大荷場木浦沢線が通じており、訪問は容易。大荷場橋付近に建物跡と思われる平坦地があり、瀬戸物片や壜などといった遺物が見られた。また大荷場橋より上流に150m程度進んだ道沿いには、小祠が祀られている。さらにこの付近の山中で瓦が埋もれている小さな平坦地が見られたが、用途は不明(写真5)。これは旧版地形図に記されている旧道にも近い。
町誌によると、当地は葛生から足尾に通じる街道上にあり、江戸時代には宿場があって賑わっていたことが語り伝えられているという。「大荷場」という地名も、荷物の集荷地からつけられているのではないかと推察されている。
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