戻る 前へ 次へ 市町村選択ページへ 都道府県選択ページへ トップページへ

 

◆泉川浜(いずみがわはま)



※ この地図は、内務省地理調査所発行の1/50,000地形図「潮来」(昭和22.5)を使用したものである

所在:鹿嶋市泉川
地形図:常陸鹿島/潮来
形態:海沿いに家屋が集まる
離村の背景:地域開発
標高:数m
訪問:2018年3月

 

 大字泉川のうち、東部の飛地部分。すぐ南は神栖町【現・神栖市】の居切浜
 
鹿島町史および神栖町史によると、鹿島臨海工業地帯の開発に伴い全戸が移転対象となり無住となったとのこと。開発は昭和30年代半ばから始まり、用地買収は昭和39年2月開始。同年9月、ケーソン(※)の生産基地の用地となるため当地の21戸が集団移転。開発関連では最初の移転となった。同59年の開発組合解散をもって鹿島開発は終結。鹿島町史掲載の「移転前の粟生浜集落」によると、家々は以下のとおり(掲載の番号順)。

水野・高安・生板・関口・喬木・野沢・高橋・橋本・溝口・高須・加瀬・内野・秋山・石田・水野・川崎・宮沢・河野・大友・石田・永田・佐藤・橋本・鈴木・生板・鈴木・川崎・青木・橋本・橋本・喬木・橋本・金島・山辺・落合・梶田・新井・川崎・新井・根本・吉川・篠崎・高野・金島・栗林・林・高野・水野・橋本・内野・落合・内野・根本・湊・水野・落合・石田・水野・伊藤・伊藤・伊藤・秋山(計62戸)

 ほか港湾事務所公舎・集会所・稲荷神社・大師堂・揚水機場・墓地が記されている。
 なお主な移転先は市内平井(ひらい)の押合・平井浜、下津(おりつ)の押合、神野(かの)

 現在はほとんどが工業地帯となっているが、県道255号線の近辺はいくらかの荒地がある。ただしこの土地も造成されたものと思われ、集落の痕跡は皆無。

※ 水域や軟弱な地盤に建造物を建設する際、基礎となる部分に設ける箱状の大型の構造物

 


写真1 集落跡東端付近から西方を望む

写真2 工場

写真3 集落跡付近の荒地にて

 

戻る 前へ 次へ 市町村選択ページへ 都道府県選択ページへ トップページへ