◆大磯(おおいそ)
※ この地図は、内務省地理調査所発行の1/50,000地形図「大甕」(昭和22.11)を使用したものである
所在:南相馬市原町区泉(はらまちくいずみ)字大磯
地形図:大甕/大甕
形態:海沿いに家屋が集まる?
標高:約20m
訪問:2023年5月
大字泉の東部にある。
集落跡は東北電力の総合研修センター敷地内のため、未訪問。
市史によると、藩政時代は港があり、藩役人の屋敷や倉庫があって人の出入りが多かったという。近辺には多くの古井戸が残っているとのこと。付近は水が深く、波も静かで舟の発着や積荷に適した良港であったが、今は海水の浸食によって海岸が崩壊し、往時の面影はとどめていない。大正の初めに3年をかけて築堤工事を施したこともあった。
昭和22年の航空写真では、谷に沿った農地と2軒の家屋のようなものが見られる。昭和38年では1軒、同50年には一帯が広くゴルフ場になっている。
なお読みと所属の字は資料『原町市地名考』より。同書によると、漁港は昭和初期まであったとのこと。
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