◆松保(まつぼ)
所在:大江町小清(こせい)
大字小清の西部にある。小清の枝郷。地理的には朝日町を流れる大谷川(最上(もがみ)川支流)の流域になるが、イロハ峠を越えて小清に属している。 当地は小清の枝郷であったが、小清との関係はそれほど深くなく朝日町の大暮山(おおぐれやま)に出ることが多かった。しかし第二次世界大戦中に峠を越して配給物資が運ばれ、小清との関係が深くなった。 集落には県指定天然記念物の「松保の大スギ」(写真8・9)があり、その観賞のため訪問者の往来も度々あるよう。未鋪装ながら、車道も通じており訪問は比較的容易。集落の手前に開けた土地が見られるが、先述の果樹園の跡地と思われる(最近の地形図でも「果樹園」の記号が分布している)。 樹齢約1,100年、根周14.7m、胸高直径3.38m、約3mの上部で多くの枝を分かち、枝は四方に張り出して垂れ下がり、西側の一枝は地に接して着根し、すでに親木と離れて独立している。
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(写真1 大スギの案内) |
写真2 果樹園跡 |
写真3 写真2内の倒潰建物 |
写真4 倉庫 |
写真5 池 |
写真6 水田と家屋 |
写真7 屋敷跡 |
写真8 水田と大スギ |
写真9 大スギと神社 |
写真10 境内の小祠 |
写真11 農地跡 |
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写真13 同。後方の墓石には佐竹氏の名が見られる |