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◆坊沢(ぼうさわ?)



※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「角館」(昭和22.1)を使用したものである

所在:仙北市角館町雲然(かくのだてまちくもしかり)
地形図:角館/角館
形態:谷沿い
標高:約80〜100m
訪問:2018年5月

 

 大字雲然の北部、入見内(いりみない)川の支流沿いにある。
 資料『角館誌』によると、古い時代に開発された鉱山で、旧藩時代に盛衰を繰り返したという。明治期の事業は思わしくなく休山していたが、昭和11年藤田組によって復興。同年従業員50人、月500tを産出し小坂鉱山に出荷する盛況を見せた。昭和19年の金鉱整備令により休業したが、同20年藤田鉱山株式会社の経営により再開した。以後年産100t前後にとどまったが、晩年に増産が見られる。
 現在は植林地となっており、往時の痕跡はほぼ皆無。坑口近くの平坦地には「坊沢金山坑口跡」の碑(平成26年、雲沢地域運営体による設置)(写真6)があり、以下の文章が刻まれている。

 約八百年前に、発見された金鉱山で最盛期は戸沢氏、芦名氏時代の今日より五百年前後で以来盛衰を繰り返し、昭和二十九年に閉山する。


 神社跡に本殿は既にないが、参道の石段や手水鉢・小祠が残されている(写真8-11)。

 


写真1 道路沿いの風景

写真2 建物跡

写真3 同

写真4 溜め池

写真5 道と平坦地

写真6 平坦地と碑

写真7 写真6平坦地の遺構

写真8 神社・石段

写真9 同。手水鉢

写真10 同。小祠

写真11 同。社殿跡

 

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