◆早飛沢(さびさわ)

※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「太良鑛山」(昭和22.1)を使用したものである
所在:藤里町藤琴(ふじこと)
地形図:真名子/田代岳
アクセント:サビサワ
形態:川沿いの斜面に家屋が集まる
離村の背景:災害の恐れ
標高:約140m
訪問:2016年5月
大字藤琴の北東部、藤琴川左岸にある。
資料『秋田・消えた村の記録』によると、戦後最盛時12戸(市川3・斎藤2・藤本2ほかの各家)。昭和35年から50年にかけて9戸が各々移転し、残る3戸ががけ地危険区域に指定され移転したとのこと。
元住民の話では、太良鉱山が栄えていた時期には買い物・娯楽・通院などの所用や通学はすべて鉱山集落に頼っていたという。街へ向かうよりもはるかに便利であった。
現地はほぼ全域が植林地。遺構の残る屋敷跡が散見される。
なお地内には林道桂岱線(写真9)が分岐しているが、桂岱の集落へ通じているものではない。
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