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◆青菜畑(あおなはた)



※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「陸中大野」(昭和29.6)を使用したものである

所在:洋野町水沢(みずさわ)
地形図:大川目/陸中大野 戸呂町/陸中大野
形態:川沿いに家屋が散在する
標高:青菜畑―約270m 細越―約310m 切明―約330m? 高山―約370m?
訪問:2019年11月

 

 大字水沢の南部、夏井(なつい)川沿いにある。
 付近の生平(おいたいら)で伺った話では、「青菜畑」の地名は青菜畑・細越(ほそごえ)・切明(きりあけ)・高山(たかやま)といった小集落を総称した呼び名とのこと(※1)。それぞれ分かるもので3戸・2戸・1戸・1戸であった。家は岡本(おかもと)家や細越(ほそごえ)家など。水田や畑の耕作、山仕事で暮らし、後年は出稼ぎで生計を立てていたという。村の事業により転出。
 なお高山は切明の奥にあったと伺ったが、旧版地形図の「切明」の上流に家屋は記されておらず、また村誌(原典は昭和15年刊行)の「大野村ノ川並井戸ノ分布状態」の図でも、青菜畑・細越・切明が旧版地形図と同じ位置関係で記されている(※2)。昭和初期以前の家だろうか。
 なお細越と切明の間にも建物が記されているが、1970年代の航空写真では人家のような建物が確認できる。

 訪問は生平より。青菜畑では左岸と右岸に屋敷跡と廃屋がそれぞれ見られ、細越では2箇所の屋敷跡を確認。これより上流にもかつての車道が通じているが、荒廃のため通行は徒歩でも難儀する。しかし地形図上の細越−切明間の建物跡から300mほど上流には、どこかから通じる車道が合流し、最近自動車が通ったような形跡が見られた。細越−切明間の建物跡は笹藪により痕跡が分からなかったものの、切明では廃屋が1軒残る。

※1 このほか「荒地(アラジ) 岡本」というメモを取っていたが、詳細は失念。岡本家の屋号か
※2 なお青菜畑には掘抜井戸(ツルベ/ハネツルベ使用)1箇所、細越および切明にはそれぞれ湧井戸1箇所となっている

 

≪青菜畑≫

写真1 建物跡

写真2 道と農地跡

写真3 右岸の農地跡

写真4 屋敷跡

写真5 写真4の母屋

写真6 車輛

写真7 廃屋

写真8 電柱
≪細越≫

写真9 屋敷跡の小屋

写真10 写真9そばの水源? 左下は倒れた小祠

写真11 屋敷跡

写真12 古い電柱

写真13 農地跡

写真14 造林地の看板。「細越造林地」とある
≪細越−切明間≫

写真15 屋敷跡付近?
≪切明≫

写真16 手前の道(左)と農地跡

写真17 写真16付近の造林事業区の看板。「宇佐美」とある

写真18 廃屋

写真19 浴槽

 

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