◆法の脇(のりのわき)
所在:宮古市津軽石(つがるいし)
大字津軽石の北部、津軽石川河口付近の左岸にある。
市史によると、地区の伝統芸能として「法の脇の鹿子踊り」が8月16日の津軽石の稲荷神社の祭礼の際に演じられていたという。これは「佐四郎」という人物が慶応年間に茂市(もいち)から婿に来て、茂市の鹿子踊りを法の脇の人々に教えたのが始まりであるという。昭和45、6年頃までは地域の長老が中心となり伝承してきたが、以降は青年会が中心となって活動。踊りには全戸(平成6年刊行当時31世帯)が参加していたが、これは地区の人数が少なく総出で行わないと成り立っていかないためであった。 現地は多くが更地となっているが、高台にある神社は無事であったようで現在も管理されている(写真3)。これは『〜宮古市の記録』によると熊野神社で、平成10年改修(※)。氏神ではないが、少なくとも江戸時代末期から祀られているとのこと。 ※ 市史の「神社・小祠小堂一覧」には記載がないが、このことにも言及されている(記載は「法之脇御前堂」のみ)
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![]() 写真1 集落跡の一部を望む(線路より奥) |
![]() 写真2 石造物 |
![]() 写真3 神社 |