|
◆一ノ渡（いちのわたり）
※ この地図は、地理調査所発行の1／50,000地形図「黒石」（昭和22.2）を使用したものである
所在：黒石市沖浦（おきうら）
地形図：温湯／黒石
形態：川沿いに家屋が集まる
標高：約170m（水面は約190m）
訪問：2016年5月
大字沖浦の西部、浅瀬石（あせいし）川沿いにある。現在は浅瀬石川ダムの人造湖（虹の湖）に水没。
『浅瀬石川ダム工事誌』によると、水没戸数は21戸。別の記述では、移転前19戸110人。うち農業13戸（ほとんど兼業）、商業1戸。昭和46年に浅瀬石川ダム調査事務所発足したのち、昭和51年11月16日に水没者離村式が行われた。ダムは昭和63年竣工。なおかつては下流に沖浦ダム（昭和20年竣工）があったが、これに伴う家屋の水没はなかった。現在沖浦ダムは、浅瀬石川ダムの湛水に伴い水没している。
集落は国道102号の青荷（あおに）橋の南西側。完全に水没しており、痕跡を確認することはできない。現地の「一の渡古里の碑」（写真4）には移転者名として、佐藤9・千葉5・谷2・外川・土岐・平山各1の計19名の名が刻まれている。また碑のそばには一ノ渡遺跡に関する説明板が立つ（写真5）。
|
