◆味噌ヶ沢(みそがさわ)
※ この地図は、内務省地理調査所発行の1/50,000地形図「金木」(昭和21.11)および同「油川」(昭和21.11)を使用したものである
所在:五所川原市飯詰(いいづめ)
地形図:源八森/油川 金木/金木
アクセント:ミソガサワ 形態:川沿いに家屋が集まる
標高:約40m
訪問:2016年5月
大字飯詰の西部、大淵(おおぶち)川(飯詰川支流)沿いにある。
訪れていた元住民(訪問時74歳、20歳時嫁入)の話によると、分かるもので12、3軒。水田耕作や山仕事で暮らしていたという。製炭は行わず。明治期に上流の溜め池が決潰し被災、災害の後は分家が泉に転出し、10軒程度の本家が残った。後年になり5、6軒残っていたが昭和49年頃転出。転出先は主に下岩崎。現在は2組が田の耕作に通っているという。神社は大山祇(おおやまづみ)神社。古い時代に戦から逃れた兄弟の落人(平家のものではない)の片方がが棲み着き開拓したとの伝承があるという。
現地は広く田が耕作されており、明るく開けている。屋敷跡は比較的まとまった範囲に集まり、家屋やその一部が残るものもある。集落北側には萢ヶ沢溜池(萢ノ沢溜池)があり、堰堤上には被災者を悼む碑(明治44年7月設置。写真14)が置かれている。これによると、浸水家屋80、破壊15、流失15。集落内で4名が死亡しているよう。
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