2012年3月
自殺者救済活動
3月1日〜3月31日
電話件数件 99件
保護件数 5件、5人(男性3人、女性2人)
帰宅件数 2件、2人 (女性2人)
○7日、 「Twitter(ツイッター)に『三段壁に行く』という書き込みがあった」と電話があり、三段で女性を保護した。10代だった。翌日両親が迎えにきた。
電話をくれた人は、本人の名前も顔も知らない、インターネットで知り合った友人だった。Twitterから保護に至る初めてのケースだった。
○7日夜、車内で練炭自殺を図ろうとした男性から電話があり、翌日白浜に来る約束をした。駅で男性を保護、共同生活に加わることになった。複数の病気を抱えており、生活保護をもらって生活していた。病院や関係機関と協力しながら最善の方法を考えていきたい。
○9日、三段から電話があり、男性を保護した。数年前に母親を亡くしてから一人で生きてきた。共同生活に加わることになった。
○19日、三段から電話があった。警察に依頼し、無事保護してもらうことができた。
○23日、三段から電話があり、女性を保護した。10代だった。数日滞在し、帰宅した。他の共同生活者と話したことが良い刺激になったと思う。
○31日、山梨の図書館で当NPOの活動を知り、車を走らせてきた。共同生活に加わることになった。
生活自立支援活動
3月1日〜3月31日
滞在者数13人(男性11人、女性2人)
自立1人(女性1人) 自主退所 2人(男性2人)
○15日、警備会社で働いていた男性が初めての給料をもらい、その足でどこかへ行ってしまった。残念でならない。
○19日、まちなかキッチンで働いていた、放浪癖のある男性が「コーナンへ行く」といったまま帰ってこなかった。行き先を案じている。
○ホテルの皿洗いをしている女性が、ホテルの寮に移れることになり、31日自立を果たした。
○まちなかキッチンで調理担当として働いている男性が、3月末で仕事を辞め、以前働いていたホテルに戻ることになった。来月初めに寮に移る。配送担当として働いている男性は、気を利かせながらよく頑張っている、今後自立できるくらいの給料を渡せればと思う。
○以前焼肉屋をしていたことのある男性は、続けてまちなかキッチンの配達や、調理、皿洗い等を手伝っている。
○母と娘の親子は、3月中旬で仕事を辞め、大阪で自立する準備を進めている。今月末に一度面接を受けに行った。
○ミキサー車の運転手として働き始めた男性は、もらった給料でスクーターを買った。これで少しは通勤が楽になった。
○警備会社で働いている男性は、毎日朝早くから夜遅くまで頑張っている。
○先月保護された男性は、リゾートマンションの管理人として働き始めた。夕方から夜にかけての勤務だが、頑張っている。
○今月保護された男性は、病院に行き、数値が良好だった。様子を見つつ、今は少しずつまちなかキッチンの手伝いをしている。
○今月保護された男性は、支援学校のバスの運転手に就職することができた。来月から働き始める予定だ。
自殺予防活動
・放課後クラブ・コペルくん
小学校6年生が卒業した。今年は最後の最後まで6年生たちがたくさん参加していたので、4月からはどんな変化があるか楽しみだ。6年生たちの後姿を見ていた下級生たちが頑張ってくれることを期待している。
・相談電話
7、14、21、28日、毎週休まず行なった。今月は、相談電話の時間に三段壁に捜索しにいく場面もあった。2人の相談員の方が協力してくださり、無事に発見保護することができた。
・自殺対策強化月間イベント2012「みなで生きろらよ」
3月10日、11日に白浜町役場や心のSOSサポートネットと協力して、「みなでいきろらよ」というイベントを行った。多くの参加があり、有意義な時となった。1日目は基調講演と分科会があり、2日目にはフォーラムを行った。少しでも住民レベルで自殺の問題を考えることができたと思う。また役場と協力してこのようなイベントを行うことができたことがこれからにつながると思った。2日目の最後にウォーキングドクター、デューク更家氏を招いて「うつ病を吹っ飛ばせ」をご指導いただいた。楽しいひと時となった。最後に
piece projectのTシャツをプレゼントし、東北へ向けたメッセージも寄せていただいた。
・シルクスクリーン事業
ふるさと雇用事業の終了に伴い、柳橋通りに借りていた工房を、白浜荘1階に移転した。今後は、piece projectに集中して活動していくことになった。
・まちなかキッチン
今月末に調理を担当していた男性の辞職に伴って、求人募集し、男性を2人雇うことになった。それぞれ中華と洋食の経験がある人たちだ。仕事を細分化し、役割分担をしながらできたらと思う。
毎日高齢の女性宅に、まちなかキッチンのお弁当(おかずのみ)の無料配布を始めた。
・白良浜de祈ろうFinalを行なう。
東日本大震災から一年を記念して、今月も白良浜に灯篭を並べた。風が強い日だったが、集まってくださった方々に感謝したい。今回は、地元の関守和尚さんとなつおmeets南風さんをお呼びして「上を向いてあるこう」や「故郷」を皆で歌った。皆で心ひとつになることができた。
・今後の講演予定
4月27日(金)TCU同窓会総会で講演
5月19日(土)泉佐野で講演
6月5日(火)高松シオン教会で講演
6月16日(土)修学院フォーラムで講演
6月22日(金)日本キリスト教社会福祉学会53回大会で講演
6月30日(土)和歌山いのちの電話公開セミナーで講演
2012年2月
自殺者救済活動
2月1日〜2月29日
電話件数件 129件
保護件数 3件、3人
(男性 2人、女性 1人)
帰宅件数 1件、1人
(男性 1人)
○4日、田辺の職業安定所から依頼があり、女性を保護した。娘との関係がうまくいかず、和歌山で住み込みの仕事をしたいと思って家を出てきた。共同生活に加わることになった。
○23日、五か月ほど前に名古屋に帰った男性から連絡が入った。生活に行き詰り頼ってきてくれた。駅まで迎えに行き、もう一度頑張ろうと話をしたが、翌朝早く電車に乗り、再び大阪へ行った。
○27日夜、三段壁から電話があり、男性を保護した。精神的に障がいを抱えていた。田辺保健所の精神保健福祉士の方に面接していただき、こころの医療センターに入院が決まった。これからもよい関わりを持てたらと思う。
生活自立支援活動
2月1日〜2月29日
滞在者数13人(男性10人、女性3人)
○まちなかキッチンで調理担当として働いている男性が、3月末で辞めたいと申し出てきた。慎重に話し合った結果、その意思を尊重することになった。4月以降は前に働いていたホテルに戻る予定だ。配達担当として働いている男性は、工夫を凝らしつつ、毎日頑張っている。段々と無駄がなくなり働きやすくなってきた。配送準備を担当している男性は、怒られながらも懸命に頑張っている。段々と仕事の段取りを覚え、数もこなせるようになってきた。
○先月保護された男性は、まちなかキッチンの配達や、調理を手伝っている。昔焼肉屋をしていたことがあり、その経験が生きている。22日に一度大阪へ帰り、そのままにしてきた住居などの整理を行った。
○母と娘の親子は、3月の自立に向けて頑張っている。娘は旅館との掛け持ちを辞め、ホテルのレストランで朝・夜働いている。母は2月末で仕事を辞め、引っ越しの準備や次の住居、職場探しを始めている。十分に整った状態で送り出したい。
○トレーラーの運転手として働き始めた男性は、毎朝自転車で長時間通勤だが、職場の人たちに支えられて頑張っている。26日、兵庫へ帰り、身辺整理を行った。
○警備会社で働いている男性は、毎日朝早くから夜遅くまで頑張っている。休日になると施設内の掃除等に精を出してくれる。
○先月保護され、警備会社で働き始めた男性も毎日懸命に仕事に行っている。外で長時間立っていることが多いため、だいぶ顔が日に焼けてきた。
○先月保護された男性は、10日に面接に行き、一度不採用通知を受け取った。しかし再度先方から連絡があり、合格。来月の9日からアパートの管理人として働き始める予定だ。今は書類書きに追われている。
○今月保護された女性はホテルの皿洗いの仕事に就職し、懸命に働いている。
自殺予防活動
・放課後クラブ・コペルくん
6年生を送る会というイベントが小学校であり、それに向けて盛り上がっていた。コペルくんの時間でも、それぞれ学年ごとに劇の練習をしていた。6年生は小学校生活最後の大事な時期を過ごしている。有終の美を飾ってほしい。
・相談電話
1、8、15、22、29日、毎週休まず行なった。最近は2人の相談員の方が来てくださっている。18日の電話相談員養成講座には、いつも協力会員として当NPOの働きに携わって下さっている高野山大学の森崎雅好先生にお越しいただいた。相談員になろうと思う志のある方を募集中だ。難しいことと思わず関わってくれたらと思う。
・自殺対策強化月間イベント2012「みなで生きろらよ」
内閣府の定めた自殺防止強化月間を来月に控え、役場と共催でイベントを計画中だ。3月10日と11日の2日にわたって、自殺対策を地域の方々と考える時を持ちたい。1日目は学習会。2日目は皆の意見が交換し合えるようなフォーラムと、楽しい講座を用意した。多くの方に集まってほしい。
・3月10日(土)午後1時半〜@青少年研修センター
・3月11日(日)午後1時〜@白浜会館
・シルクスクリーン事業
上記したイベントに向けて、役場の職員と共に街頭で啓発活動を行った。また上富田町になでしこジャパンが訪問した際、ブースを出しPiece ProjectのTシャツ、トレーナーを販売することができた。
Piece Projectを盛り上げていくための「キャッチフレーズ」を募集している。
「ちょっとの勇気」でつながろう。
「ありがとう」でつながろうなど。
「○○でつながろう」というタイトルと、20文字くらいの本文を考え、応募してほしい。
つながりの大切さを思い出させてくれるものきっかけづくりにぜひ参加してほしい。抽選でプレゼントも当たる。募集したキャッチフレーズをこれからの啓発、販売につなげていければと思う。
・まちなかキッチン
だんだんと軌道に乗ってきた。平均70個以上のお弁当が売れている。今月は、高齢の一人ぐらいの母の所にお弁当を届けてほしいという注文があった。配送スタッフがお家にお邪魔し、スープポットのふたを開け、話をする、といった関わりが持てた。今後どのように発展していくか楽しみだ。
・白良浜de祈ろう10thを行なう。
今月も浜の風が強いため、文字ではなく、ハートを灯篭で並べた。?の中に集まって下さった方々のメッセージを入れて行った。いよいよ来月で一周年を迎える。東日本の被災地を今一度覚え、自分たちに今できることはなにか問いかけていきたい。
・今後の講演予定
3月20日(火)長崎県大村市で講演
3月27日(火)田尻町で講演
4月27日(金)TCU同窓会総会で講演
5月19日(土)泉佐野で講演
6月5日(火)高松シオン教会で講演
6月16日(土)修学院フォーラムで講演
6月22日(金)日本キリスト教社会福祉学会53回大会で講演
6月30日(土)和歌山いのちの電話公開セミナーで講演
2012年1月
自殺者救済活動
1月1日〜1月31日
電話件数件 132件
保護件数7件、7人
(男性4人、女性3人)
帰宅件数2件、2人
(男性0人、女性2人)
○3日、警察から依頼があり男性を保護することになった。もらっている年金だけでは生活できず、バイクで白浜まで来たようだ。共同生活に加わり、就職活動をして自立を目指すことになった。
○同日夜、近所に住む女性を保護、次の日自ら救急車を呼び、病院に入院した。
○7日、三段壁から電話があり、女性を保護。さまざまなトラブルに巻き込まれ、自殺を考え東京から来た。数日後、無料の弁護士相談に行き、法律的には問題がないことがわかった。17日知人が迎えに来た。
○10日紀南こころの医療センターから女性が1人体験に来た。翌日病院に帰った。
○24日、先月保護し、身辺整理のため帰宅中だった男性が戻ってきた。精神的に弱さを抱え、生活保護をもらって生活していたが、白浜に来て自立を目指すことになった。職安に行き、運転手に採用が決まり、働き始めた。
○18日、男性から電話があった。神戸の本屋で当NPOの活動を知り、「ここしかない」と思ったという。2週間一文無しで生活していた。共同生活に加わり自立を目指すことになった。25日、警備会社に合格し働きに行っている。
○28日早朝、三段壁から電話があり、男性を保護。借金を抱え、もう迷惑はかけられないと思
い、車で白浜まで来ていた。気持ちが早く落ちき整理をつけられればと思う。
生活自立支援活動
1月1日〜1月31日
滞在者数12人(男性10人、女性2人)
○先月から始めた弁当屋「まちなかキッチン」で、中華料理を長年してきた男性と、先月拘置所から出てきた男性が中心に頑張っている。毎日60個前後のお弁当を販売している。
○長年各地を放浪してきた男性も、「まちなかキッチン」に加わり、弁当の盛り付けや配送準備を手伝っている。
○母と娘の親子は、それぞれ旅館で懸命に働いている。疲れを見せることもあるが、3月に自立することを目指して頑張っている。
○先月から警備会社で働き始めた男性は、気を遣いすぎるため、一時やめたいと話していたが、
話し合いの末もう少し頑張ってみることになった。
○トレーラーの運転手が決まった男性は、毎朝早くから自転車で仕事場まで行き頑張っている。道を知らないことが不利だが、そこをうまく乗りこえられればと願っている。
○バイクで白浜に来た男性は就職活動をするがなかなかうまくいかない。皿洗いや掃除など懸命に働いている。
○本を読んできた男性は、月末に警備会社への就職を決め、働き始めた。
○長年ここで滞在している男性は、警備の仕事を定期的にもらって働くことができている。
自殺予防活動
・放課後クラブ・コペルくん
18日間の長めの冬休みが明けて子どもたちが元気にコペルくんに来ている。中でも2カ月休んでいた子がコペルくんに戻って来てくれた。どうにかもう一度関わりを持ちたいと思っていた矢先だったので皆で喜んだ。
インフルエンザのために学級閉鎖になったクラスもあり、いつもコペルくんに来る子どもの中にも感染者が出た。まだまだ油断はできない。
・相談電話
4、11、18、25日、毎週休まず行なった。以前から続けてかけていた女性が、病院に入院することになり、その後の様子を気にかけている。
・シルクスクリーン事業
講演先などに協力していただき、Piece Project(ピースプロジェクト)のTシャツ、トレーナーの販売が進んでいる。チラシが完成したのでさらに宣伝していければと思う。
・まちなかキッチン
お弁当の販売が徐々に定着してきた。地方紙にも取り上げていただき、地域の方からの反響もある。地域に愛される弁当屋目指して頑張っていきたい。
また福祉係、社会福祉協議会、保健所等と連携し、地域の生活困窮者のために現物支給の援助をするための組織作りが始まった。まちなかキッチンの売り上げをプールしていき、必要のあるものを随時購入し援助していくことができればと思っている。
・白良浜de祈ろう9th
5月11日にから毎月11日に行ってきた白良浜de祈ろうだったが、1月11日は強風のためやむなく中止となった。浜で灯篭を並べることはできなかったが、被災地を覚えて祈る時をもった。
・NHK「プロフェッショナル」取材スタート
1月6日から40日の予定でNHK「プロフェッショナル〜仕事の流儀〜」の取材が始まった。4月の放映予定だ。
・和歌山県知事と対談
1月16日和歌山県知事の仁坂吉伸氏との対談が行われた。
Piece
Projectにも賛同していただきトレーナーを自費で買っていただいた。
・今後の講演予定
2月9日(木)篠山市で講演
2月11日(土)岩出市で講演
2月14日(火)沖縄で講演
2月15日(水)北海道で講演
2月25日(土)東京で講演