長唄「恋小袖お万が淵」

長唄「恋小袖お万が淵」

長唄 恋小袖お万が淵 写真は高野龍神スカイライン沿いにある近年恋小袖の瀧と命名された瀧。

地元娘お万は平維盛が龍神小森に潜伏していた1年余り、維盛の世話をしていた。維盛は平家滅亡の知らせを聞き、護摩壇山で護摩木を積み火をつけ吉凶を占った結果、那智の瀧での入水自殺を決めた。従者の衛門、嘉門の兄弟は自殺の報を聞き、瀧頭で差し違え瀧壷めがけて足を蹴った。一方、お万は翌朝、人知れず小森渓谷を登りある所で白粉の粉を流した。そして少し上った所で清流に紅を溶かし、最後にはある淵に身を投じた。後日、人々は衛門、嘉門が自害した瀧を衛門・嘉門の瀧、お万が白粉を流した所に白壷、紅を溶かした所に赤壷、そしてお万が身を投げた淵にはお万が淵と名づけた。(龍神村誌より)


戻る
位置
文化財一覧へ戻る
文化財の1へ