田辺市市民活動センター
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    市民活動団体ファイル 47


海友会理事、NPO法人Mi・Kumano理事、紀南地域地球温暖化対策協議会副会長 田中美奈さん(田辺市湊)


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アフガニスタンからの研修生の
新聞社見学(企画:海友会)
 大阪府茨木市に生まれ育ち、就職をきっかけに田辺市へ。もうすぐ10年目の春を迎えようとしている。学生時代には、キャンプを企画・運営し、子どもたちと共にキャンプ活動を行うキャンプカウンセラーの活動を行っていた。田中さん自身が子どもの頃に出会ったキャンプカウンセラーに憧れたのが、そのきっかけである。インタビュー中も常に、子どもたちに注がれたであろう優しい眼差しが印象的であった。

 田中さんは現在、田辺市内でフェアトレード&エコロジーショップを運営している。4年前の11月、「夜景」で有名な兵庫県の六甲を訪れた時のことであった。ショッピングモールにあるフェアトレードのお店で、目からウロコの体験をすることになる。フェアトレードとは、発展途上国の人達が、労働に見合った賃金を得られるように、継続的に製品を買い取る貿易の仕組みである。「貧困の問題、格差の問題。そういった問題の解決に、私たちの買い物を通して貢献できることを知った」。当時アルバイトをしていた田中さんは、帰路、自分もやってみようと決意を固める。

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コアリーダー育成プログラムにて
進行役を務める
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リトアニア、マーシャル諸島の青年たち
(企画:海友会 協力:Mi・Kumano)
 それからすぐに行動を開始した田中さん。知り合いの倉庫を借り、仕入れ先を探して回り、半年間の奮闘の末、遂にショップをオープンさせる。4年目となる現在、知り合いも増え、頻繁に通ってくれる賛同者も増えた。「じわじわとしか活動は出来ていないが、フェアトレードをやっていなければ知り合えない人に出会うことも出来た。同じような問題に興味や関心のある人に出会い、教えてもらうことで、いい繋がりが出来ているように思う」と語る。

 また、田中さんは、環境への関心も人一倍強く、数年前からマイ箸、マイバッグを常用することで、自分に出来ることを続けている。
「自分1人では何も変わらないと思うと、環境や人権、その他色々な問題について興味を持ちにくいと思うが、問題の解決のために出来ることは1人1人に必ずあると思う。聞いた話を誰かに伝えることだけでも意味のあること。様々な問題に関心の持てる人間でありたい」と語る田中さん。

 こういった活動がきっかけで人間関係がひろがり、現在、「海友会
Mi・Kumano」「紀南地域地球温暖化対策協議会」といったNPO団体に参加し、幅広く市民活動を行っている。

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