田辺市市民活動センター
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    市民活動団体ファイル 43


紀南地域地球温暖化対策協議会副会長・NPO法人花つぼみ理事 水本好彦さん(田辺市上芳養)


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ヒノキの間伐材で炭焼き
 「今から13年前の35歳の時に、いい事も悪い事も色んな事が起こりました」と語る水本さんは、やや小柄ながらよく日焼けして精悍な感じを受ける。「その時の出会いが、今の私の生き方をつくった」という。10年以上勤めた会社を退職し、梅農家を両親とともに営みながら、「自分は世の中の役に立てることがあるのか?」ということを色々と考えていた時期である。

 農業では有機農業に興味をもち、また、環境問題(当時の公害問題)にも関心があり、自分なりに勉強をする。有機農業で使うEM菌の関係で、和歌山市の《紀州大地の会》の園井信雅さんの存在を知る。早々に連絡をとり、みなべ町でお会いしてEM菌の利用の仕方等を教えてもらう。その時に田辺でのEM菌の入手先として、古守一晶さん(現《NPO法人花つぼみ》理事長)を紹介される。それが縁で後に《花つぼみ》の活動に参加することになる。

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環境フォーラムin紀南(2009.8)
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フォーラム準備中の水本さんたち
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クリーンわかやまPR中
 同じ年に旧南部川村で、《環境と平和のNPO法人・ネットワーク『地球村』》の高木善之さんの講演会があった。その講演内容が大変興味深く、また説得力があり「この人は嘘をいっていないな」という思いをもつ。以降、《地球村》の会員となり、環境問題、平和問題で『事実はどうなのか』『何故そういうことが起こっているのか』『何をしなければならないのか』と学習を続けてきた。「環境問題も平和の問題も根っこは同じで、人の命に関わってくることです」と語る。

 その後、和歌山県の「地球温暖化防止活動推進員養成講座」がきっかけで知り合った仲間とともに、2年前に《紀南地域地球温暖化対策協議会》を設立する。そこで地球温暖化問題の現状、原因、自分たちでできる対策について、少しでも地域の人に知ってもらいたいと活動を続ける。その活動の基本は《地球村》で学んだ、1.事実を知る 2.できる事から実践する 3.広く伝えていく(ネットワークする)である。

 「環境の問題や平和の問題について、興味を持って情報に触れてほしい。市民のみなさんにもっと知ってほしい。現状や事実を知れば、きっと大変な事だと分かってもらえると思う。結局、我々人間が“便利で快適な生活”を求めて“イケイケドンドン”でここまできたことに原因がある。私たちの“心・生き方”の問題になってくる。CO2(二酸化炭素)などの温室効果ガスの問題を例にとれば、私たち個人での省エネへの取り組みが必要だし、CO2排出のかなりの割合を占める企業の生産活動も問われる。それらも含めた新しいルールづくり、システムの変更が必要になってくる。そうしないと京都議定書で議決されたCO2の日本の削減目標(1990年度比6%削減)を達成することはできないと思う」と語る。

水本さんはこの他にも、アムネスティ・インターナショナル「風」グループ、田辺・9条の会の活動にもかかわっている。

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