ヒノキの間伐材で炭焼き |
「今から13年前の35歳の時に、いい事も悪い事も色んな事が起こりました」と語る水本さんは、やや小柄ながらよく日焼けして精悍な感じを受ける。「その時の出会いが、今の私の生き方をつくった」という。10年以上勤めた会社を退職し、梅農家を両親とともに営みながら、「自分は世の中の役に立てることがあるのか?」ということを色々と考えていた時期である。
農業では有機農業に興味をもち、また、環境問題(当時の公害問題)にも関心があり、自分なりに勉強をする。有機農業で使うEM菌の関係で、和歌山市の《紀州大地の会》の園井信雅さんの存在を知る。早々に連絡をとり、みなべ町でお会いしてEM菌の利用の仕方等を教えてもらう。その時に田辺でのEM菌の入手先として、古守一晶さん(現《NPO法人花つぼみ》理事長)を紹介される。それが縁で後に《花つぼみ》の活動に参加することになる。 |