田辺市市民活動センター
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    市民活動団体ファイル 23

龍神は〜と 原さださん (田辺市龍神村)

   
 「若い女の子が帰ってくるような龍神にならないかと頑張っています」と語る原さださん。龍神の地域おこし団体“龍神は〜と”の代表。龍神を愛する気持ち、やるぞ〜!という心意気をこめて“は〜と”とつけたという。“龍神は〜と”は「地域リーダーとして地域の活性化に貢献している女性・高齢者グループ」として平成19年度の知事賞を受けた。


 家業はガス、米、味噌などを販売している。大阪で一子をもうけた後に故郷の龍神に呼び戻される。帰ってみると、龍神も人口の減少が著しい。都会に出て行った若者も休暇には帰省せず、沖縄や信州のようなおしゃれな地域に遊びに行くという。若い女性が魅力を感じて暮らしたくなる村にすれば、若い男性住民も増え、やがては人口が増えてくれるのではと活動を始める。

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弁慶市に出店

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知事賞受賞

 観光客の声をきくと、「何をお土産に買っていいのかわからない。」「リアルタイムないいものやお店の情報がない。」という声が多い。“
 龍神は〜と”では、「龍神にあるいっぱいの宝物の発見、龍神の本当の味や心でおもてなしをしていきたい」を合言葉に、“龍神のほんまもん”を自分たちで集め・創り出して、それを外の人たちに提供できればと考える。龍神といえばコレというような、広く知られるようなヒット産品をプロデュースすることを目標にしている。


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龍神のお宝いろいろ

 組織の立ち上げは平成14年2月。6名の村の女性で始めた。メンバーが作った加工品や産品の販売を主とする。各商品の売り上げの一部を出品者からいただいて“龍神は〜と”を運営している。同年5月の連休に福井の道の駅で物産を販売して大変忙しい思いをした事もあった。しかしそんな好調はなかなか続かず、以降、杉の組み立て店舗で販売場所を転々とかわる。国道横で旗を振って観光客へのアピールまで試みた。一時は意欲も低下して「“田辺ほんまもん”にいれてもらい、もうそれでええやん。」とまで思ったこともあったという。



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お弁当づくりの様子

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龍神・味の交流会


 最近、ひとつの事を始めそれを軌道に乗せるのはそんなに生易しいものではないとつくづく感じている。「大切なのは人であり、人つながりであると思う。イベントやインターネットを通じて新しい人つながりを作ることを心がけています。シンポジウムなどに声をかけていただければ喜んで出かけていき龍神の宣伝をします。」企業の森を運営している松下電工からはお弁当の発注がきたり、イベントの時は声をかけてくれるようになったという。毎年12月に行われる龍神温泉木の郷マラソン大会ではおかゆの接待で協力する。



 昨年4月に龍神温泉近くにある「道の駅龍神」の隣に念願のログハウスの店舗が完成した。現在のメンバーは20名。30代から70代までの女性で構成される。Iターン、Uターン者の視点が発想力になっている。
       龍神は〜と
       〒645-0525
        和歌山県田辺市龍神村龍神165
         TEL & FAX : 0739-79-8068

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店舗内は“龍神のほんまもん”でいっぱい

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