50周年記念誌より当時の副長だった得津(えづ)氏よりのメッセージです。
田辺市におけるボーイスカウト運動の始まり
得津幸一
「戦後の復興は青年の良識と力にある」として公民館の教育活動を、時の田辺市教育長故庄田五一郎先生でありました。他人にはやさしく自分には厳しい先生がボースカウト運動こそ青少年健全育成への道であろうと話されて、昭和27年のはじめボーイスカウト和歌山県連から紀南地方におけるスカウト指導者養成講座の招請を受けた先生は市内の官公庁などに呼びかけ積極的な取り組みを要望されました。
当時、私は公民館主事として先生に師事し余暇を利用して会津川地区連合青年団や,田辺市青年団協議会などの活動にスポーツを通して微力を尽くしていました。先生は「得津君、この指導者講習会へは是非参加して田辺地方の先進的な役割を果たすよう努力してほしい」との話でありました。またボーイスカウト運動の歴史や現況、活動内容などについても語られました。
常に備え社会のルールを守り、人の力になって物事を処していくことがスカウトの信条だと切 々と説かれました。県連のお力を得て指導者講習会が名刹高山寺を会場として催され、教育一般原則をはじめ、組織などの事務的基本事項を併せて野外活動の実践、追跡調査、飯盒炊飯、キャンプなど多面にわたり三泊四日の研修が繰り広げられました。(この講習会には前和歌山県知事西口勇氏も当時は県職代表として参加されました。)
昭和27年5月、地区協議会が組織され、今はなき稗田寅次郎氏、小山周次郎氏、金谷安一郎氏、大谷喜三郎氏、の各位が中心になり物心両面にわたりお力添えをいただき隊員募集の運びとなりました。
そして多くの市民に支えられたボースカウト田辺第一隊の誕生をみました。なお当時、田辺第一隊の隊長は羽夫瀬寿平氏〔故人〕、副長 真砂隆次郎氏、副長得津幸一氏が任命された。
第1回の隊活動は龍神山へのハイキング、それに高山寺でのキャンプ。月2回(土曜日)の訓練が続けられた。
最初は「団」ではなく「隊」と呼ばれていたその後いつの間にか「団」と呼ぶようになり、1969年4月に第2団発足しました。現在は1団しかありません。
2003年10月26日
50年のあゆみ
西暦 | 日本暦 | 月日 | 活動記録 |
1953 | S 28 | 02.07〜10 | 指導者講習会受講 田辺高山寺 |
08 | 田辺第一隊発隊 | ||
1954 | S29 | 07,16 | 日本連盟登録 |
08 | 第4回 近畿地区指導者研修所入所 リーダー1名 | ||
1955 | S30 | 08 | 第3回中国ブロック大会参加 山口県岩国市 |
1956 | S31 | 08,03〜7 | 第1回日本ジャンボリー参加 長野県軽井沢 |
1957 | S32 | 08,17〜19 | 第3回和歌山県大会参加 美浜町 |
1959 | S34 | 08,6〜10 | 第2回日本ジャンボリー参加 滋賀県あいば野 |
1960 | S35 | 11 | 大和高田第一団10周年記念式典参席 奈良県大和高田市 |
1961 | S36 | 08 | 西日本大会参加 岡山県岡山蒜山 |
08 | 年長隊富士野営大会参加 山梨県山中湖畔 | ||
1962 | S37 | 03,26〜29 | 年長隊移動キャンプ大塔村、本宮、新宮 |
05,22 | 天皇、皇后両陛下白浜行幸御警護奉仕 和歌山県白浜町 | ||
08,3〜8 | 第3回日本ジャンボリー参加 静岡県御殿場 | ||
1963 | S38 | 08 | 和歌山県連盟 年少幹部合同キャンプ参加 高野山 |
1964 | S39 | 08,15〜18 | 第4回県キャンボリー参加 高野山 |
1966 | S41 | 08,05〜9 | 第4回日本ジャンボリー参加 岡山県日本原 |
1967 | S42 | 07 | 年長スカウト四国縦断移動キャンプ参加 香川県、徳島県高知県、愛媛県 |
09 | 和歌山県連盟 中紀地区協議会結成 | ||
1969 | S44 | 04 | 田辺第一団分団第2団発団加盟登録 |
08 | 年長隊富士野営大会参加 山梨県山中湖畔スカウト5名 | ||
1970 | S45 | 03,28 | EXPO1970大阪万博ボーイスカウトデー参加 吹田市 |
08,6〜10 | 第5回日本ジャンボリー参加 静岡県朝霧高原 | ||
1971 | S46 | 08,1〜11 | 第13回世界ジャンボリー参加 静岡県朝霧高原 |
1972 | S47 | 08,11〜14 | シニアスカウト移動キャンプ 高野町・龍神村・田辺市 |
1973 | S48 | 08,3〜5 | 第5回県キャンボリー参加 和歌山市加太深山 |
09,15〜16 | ボーイスカウト田辺第一団20周年記念式典と市中パレード及びキャンプ 田辺第一団 第二団 80名
参加団 和歌山第二団 第九団30名(鼓笛隊) 御坊第一団 30名 南部第一団30名 白浜第一団 30名 |
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1974 | S49 | 08,1〜6 | 第6回日本ジャンボリー参加 北海道千歳原 |
1978 | S53 | 08,3〜9 | 第7回日本ジャンボリー参加 静岡県御殿場 |
1980 | S55 | 08,8〜10 | 第6回県キャンボリー参加 和歌山市加太国民休暇村 |
1982 | S57 | 08,2〜6 | 第8回日本ジャンボリー参加 宮城県南蔵王山麓 |
1985 | S60 | 07,26〜28 | 第7回県キャンボリー参加 伊都郡高野町 |
1986 | S61 | 08,2〜6 | 第9回日本ジャンボリー参加 宮城県南蔵王山麓 |
1989 | H1 | 08,4〜6 | 第8回県キャンボリー参加 田辺市芳養町大屋 |
1990 | H2 | 08,2〜9 | 第10回日本ジャンボリー参加 新潟県妙高高原 |
1993 | H5 | 08,6〜8 | 第9回県キャンボリー参加 和歌山市河西公園 |
1994 | H6 | 08,2〜9 | 第11回日本ジャンボリー参加 大分県久住高原 |
1995 | H7 | 02, | 阪神淡路大震災復興支援活動参加 |
03 | 阪神淡路大震災復興支援活動参加 | ||
1997 | H9 | 07,31 | ボーイスカウト日本連盟創立75周年記念事業 「Scouting Towards 2002」難民救援活動フィリッピン・ セブの子供達へのクリスマスプレゼントを贈る活動に協力 |
07,31〜08,2 | ボーイスカウト日本連盟創立75周年記念事業 「Scouting Towards 2002」全国キャラバン車運行 田辺市・白浜町・串本町・新宮市各市長へメッセージ伝達 |
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08,14〜17 | 第10回県キャンボリー参加 橋本市小峰台 | ||
11,24 11,30 12,6 |
ボーイスカウト日本連盟創立75周年記念事業 「Scouting Towards 2002」 全国1周自転車友情リレー参加 田辺〜三重県 |
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1998 | H10 | 08,2〜9 | 第12回日本ジャンボリー参加 秋田県森吉山麓高原 |
1999 | H11 | 07,10〜11 | ワイオン市民団体国際交流キャンプ支援スカウト16名他 |
07,29〜8,1 | 南紀熊野体験博テーマイベント「黒潮自然ふれあい大国」事 行第1クルー運営協力串本町潮岬青年の家及び周辺の町 |
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08,20〜22 | 南紀熊野体験博テーマイベント「黒潮自然ふれあい大国」 事行第3クルー運営協力串本町潮岬青年の家及び周辺の町 |
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10,23〜24 | J.O.T.A(ジャンボリー・オンエア)参加 新庄総合公園 | ||
2000 | H12 | 10,21〜22 | J.O.T.A(ジャンボリー・オンエア)参加奈良和歌山護摩檀山 |
2001 | H13 | 08,04〜6 | 第11回県キャンボリー参加 田辺市新庄総合公園 |
2002 | H14 | 08,4〜8 | 第13回日本ジャンボリー参加 大阪市舞州スポーツアイランド |
12,24〜01,9 | 第20回世界ジャンボリー参加 タイ王国・チョンブリ県サッタヒープ |
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2003 | H15 | 02,21〜03,7 | 平成14年度アジア太平洋提携プロジェクト |
03,22 | 50周年記念 ヘリコプター体験飛行 スカウト31名 他13名 |
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07,31〜08,4 | 第9回アグーナリー参加 石川県珠洲市 奉仕1名 | ||
10,19 | 50周年記念ウオークラリー ひき岩群国民休養地 スカウト19名・リーダー11名・保護者3名・団委員3名 御坊第一団14名・新宮第2団14名・一般市民37名 |
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10,26 | 50周年記念、祝賀会シティプラザホテル 来賓4名・御坊2名・新宮2名・スカウトOB9名・ 賛助会員3名・保護者3名・育成会7名・団委員6名 隊関係者9名・合計45名 |