<足と脚のお話>

オハナでは、皆さんに靴を薦める時に、皆さんの足を測ったり形を見たりしてサイズを 合わせます。
また皆さんより足のトラブルやご相談をよくお聞きします。
このコーナーでは、基本的な足の話から足のトラブルや予防、シューズの選び方などの 情報を載せた
いと思います。(順次内容を増やしたいと思います。)
もっと詳しく知りたい方は、一度オハナにご来店下さい。


1.<足の形と靴選び>

●<足先の形>
足先の形状は大きく分けて以下のように分かれます。日本人に多いのはエジプト型で欧米人に
多いのがギリシャ型となります。スクエア型の人は武道をされている方に良く見られます。
実際に皆さんの足を見てみると左右で型の違う方も見受けられます。

 ▲エジプト型
  親指が一番長い
 ▲ギリシャ型
  人指し指が親指より長い
 ▲スクエア型
  指がほぼ同じ長さ

大まかには下のよう形の靴と合います。
 エジプト型の方は、
  オブリーク型の靴
 ギリシャ型の方は、
  ラウンド型の靴
 スクエア型の方は、
  スクエア型の靴(かなり少ないです。)

下の写真の様に靴先の形状もいろいろあります。






靴を合わす時は、自分の足とシューズを横に並べてみると自分の足の形と靴の形
がよく分かります。
また実際オブリーク型やスクエア型の靴は少ないので、靴先が割合丸いタイプ靴
が合わしやすいと思います。

●<足の長さと幅>
靴の表示にサイズと共にD・EE・4Eなどの記号を見られた事があると思いますが、 これは足の幅を
示すものです。
D・E・EE・3E・4E・6E(G)と右に行くほど幅が広くなります。またサイズも USサイズ、ヨーロッパサ
イズ、日本サイズがあり日本サイズでは、cmで表示されています。
詳しいサイズを知りたい方はこちらをご覧下さい。

実際に足の長さと足囲(幅)を測るときは以下の場所で計測します。
かかとから指先(一番長い所)
足先はまっすぐ前向きにします。
 靴の幅を合わす時は、足の
 周長を計測します。
親指のつきねの関節と小指のつ
きね関節間の周長を計測します。

※足囲は足の指のつきねの部分の周長ですので足の甲の周長ではありません。
ただし足の大きさは、1日の内でも変化します。特に午前中より夕方の方が大きく なります。
また足の大きさは、体重の増減や運動の有無などにより変化します。自分の足の大 きさは何cmと決
めないで下さい。

●<足の甲の高さ>
よく日本人の足は 「甲高・幅広」とよく言われます。確かに欧米の人の足は細くて長くそして足の甲
が低くぺったりとした足の形をしています。
特に日本人の足は甲の立ち上がりの角度がきついように感じます。ひとつ前で足の幅について説明
しましたが、靴の幅表示は甲の周長では無いという事です。
実際に靴を合わせる時は、靴の幅だけでなく「甲」の高さについてもチェックして見てください。
簡単に見分ける方法は、靴を横から見たときのシルエットから大体判断できます。(最終的に靴を
履いてチェックして下さい。)


●<土踏まず>
土踏まずも人によって違う部分です。正常な足では、足にかかる衝撃を和らげるために図の
ようなアーチがあります。
この土踏まずも変化する部分で体重が増えたり足の裏の筋肉が弱くなると低くなります。
このアーチが無いのが偏平足と呼ばれ、様々なトラブルを引き起こします。
しかし扁平足の人がインソールにアーチを作っているタイプの靴を履くとアーチの部分があたり
足を痛める事があります。
このような方は土踏まずをサポートするタイプのインソールに交換すると改善出来ます。

 <ハイアーチ型><ナチュラルアーチ型(正常足)> <フラット型(偏平足)>

足のアーチには土踏まず(内側の縦アーチ)の他に足の外側の縦アーチや横アーチがあり、それぞれ
分担して体重を支えています。

●<かかと>
靴によりかかとの部分の角度や広さ素材などが違い、足を入れた時にフィット感が違います。
また人によりかかとの形も違います。
同じサイズの靴を履いているのにつま先が靴にあたるなーと感じた事が有りませんか?
これは靴のかかとの部分の形状により起こる事があります。(靴底が前下がりになってい る靴で
も同じ症状が出ます。)
かかとの部分が深い靴を履いた時などに足が前に押し出され、足先の空間が少なくなります。
またアキレス腱が圧迫され痛くなる事もありますので必ず試し履きをして下さい。
また、かかとの幅も人により違い、かかとの狭い方がかかとの広い靴を履くとフィッ ト感がなく、
足の位置も不安定になります。


●<靴の足型>
ちょっと足の話では無いのですが、靴にはそれぞれ基本となる足型があります。これはメーカー
によっても違うし、同じメーカーでも靴のジャンルによっても違っています。
お店では、扱っているメーカの特徴がわかっているので靴を出す時にその人に合わせてサイズを
変えますが、靴を買うときは必ず試し履きをして決めて下さい。
たとえば同じサイズの靴でも、A社は甲が低いとかB社は細めとかC社はゆったりめとかメーカー
により特徴があります。
オハナで扱っているメーカの中でもニューバランスなどは靴のフィット感にこだわっており足囲(
ウイズ)をシューズによりD〜Gまでのうち2〜3種類用意し、目的に合わせて足型(ラスト)も2
種類用意しています。


2.<脚のくせ>

●<O脚・X脚>
皆さんご存知の方も多いと思いますが、膝関節の位置により下図のように分類出来ると思います。
全身が写る鏡の前でつま先を真っ直ぐして立って見てください。(特に力を入れずに普通にして)
あなたはどの形になりましたか?特にO脚やX脚の方は体のバランスが悪くひざ等に負担がかかり
ます。
原因は人により違い一概に言えませんが、相対的にO脚は脚の内側の筋肉や大殿筋が弱く外側
の筋肉が強い時、X脚は逆に外側の大腿四頭筋が弱い場合や相対的に筋力が弱く膝関節が柔ら
かい方に見受けられます。
   <正 常>    <O 脚>    <X 脚>

●<回内足・回外足>
この言葉はあまり聞いた事の少ない言葉だと思います。
下の図を見ていただければ理解しやすい思いますが、こちらは脚と足の角度のずれで特にかかと
側から見たとき分かりやすいと思います。
どちらも左右の脚の筋肉のバランスが悪く、膝とともに足首でバランスを取るためこの様に変形
します。
特にひどい場合、過回内(オーバー・プロネーション)や過回外(オーバー・サビネーション)と呼ばれ
ます。
ちなみに私(横山)はO脚の回内足です。
  <正 常>  <回内足>  <回外足>
 ※図は後ろ側から見た右足です。(かかと側から見るとわかり易いです。)

●<外股(トウアウト)・内股(トウイン)>
この言葉もあまり聞いた事の少ない言葉だと思います。
俗に言う「がに股歩き」・「内股歩き」の事で歩くときつま先が極端に外側や内側に向く事を
言います。
どちらも過度になると膝に負担がかかりますので日頃より意識してつま先をまっすぐして
歩いて下さい。



3.<足のトラブル>
※このような症状が出る前に自分の足に合ったシューズを選んで下さい。

●<外反母趾(がいはんぼし)>
オハナにこられるお客さん(女性の方が大半)でもよく見受けられる足です。
かなりひどい方は日常歩くのも苦痛で、病院で紹介されてこられるお客さんもおられます。
特にエジプト型の足の方がラウンド型の靴を履くと親指が靴にそって曲げられ、長期に渡
り負担がかかり症状が発生しやすくなります。(無理に小さな靴を履いている方もおられます。)
特にハイヒールで踵が高い物は、体重が爪先にかかる為、靴の形状が合っていないと発生
しやすくなります。
症状により靴の合わし方も違うのですが、特に痛みがある方は靴幅が広くオブリーク型の
靴をお薦めます。
※注--ただ単に幅広の靴を合わせると親指側に足が固定出来ず余計に症状を 悪化させる
場合がありますので必ずご相談下さい。

日頃から親指を開くトレーニングと5本指タイプのソックスを履くと指先が開きますので良い
と思います。

●<ハンマートゥ>
ハイヒールや小さめの靴を履き続けることにより足の指がくの字に曲がってしまい、真直ぐ伸
ばす事が出来なくなります。
横から見たときに小槌のような形状となるのでハンマートゥと呼ばれます。
ひどくなると関節に痛みが出てきます。

●<陥入爪(かんにゅうそう>
巻爪のことで、つま先のきつい靴を履き続けることにより爪が変形し皮膚に食い込んでしま
う症状です。この部分で化膿したりはれたりすると激しい痛みがでます。

●<たこ・魚の目>
足の特定の部分に圧力がかかり皮膚が角質化する。


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