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◆荒谷(あらだに)

※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「櫻谷」(昭和26.9)を使用したものである
所在:那賀町平谷(ひらだに)
地形図:阿波平谷/桜谷
形態:谷の上流の斜面に家屋が集まる
標高:約500m
訪問:2025年12月
那賀(なか)川の支流、荒谷の上流部で、白鯛より峠を越えた東にある。
国道195・193号線の出合(であい)トンネルを平谷(ひらだに)方面に抜けると、左手に柵が設けられたトンネル(荒谷トンネル)がありここから徒歩で荒谷まで行くことができる。地元の方の話では、出合から大戸まで道を通す予定だったが、トンネルを造ったあと予算の都合で頓挫したままになっているという。この道は、渓流釣りで荒谷に入るために時々利用しているそう。なお住民は平谷と大戸(おおと)に転出。また林業関係者が、対岸の森林組合の事務所から舟で渡るそう。
河川としての荒谷流域はほとんどが大戸に所属しているが、集落付近は平谷になる(2008年レポート作成)。
2025年訪問。
先の荒谷トンネル付近より尾根に登ると「つずら峠(つづら峠)」があり、下御所谷・ダム湖の水面下・荒谷に通じる徒歩道に分かれている。しばらく荒谷に沿って道なりに歩くと水田跡が現れ始めるが、荒谷に沿ってそのまま上流へ向かう道と、集落や峠へ向かう道の分岐はやや分かりづらい。
現地では、本道に沿って2箇所の屋敷跡、いったん峠に登り枝道を下った先に1箇所の屋敷跡を確認した。なお峠には堂宇と石塔がある。
町誌によると堂宇は阿弥陀堂、石塔は由来が不明であるとのこと。また宮ヶ谷の集落地図では、荒谷峠を越えた先(当地)に4箇所の宅地が記されている。
峠を通る道は明治になって通じた本街道で、峠を越えて宮ヶ谷を通り、平谷・御所谷に通じる。それまでは大戸から下御所谷・平谷を経由するものであった。のち本街道は元の道筋に戻り、明治後期・大正・昭和初期と順次道が改良されていった。
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