|
◆佐山(さやま)

※ この地図は、大日本帝国陸地測量部発行の1/50,000地形図「北方」(大正4.2)を使用したものである
所在:隠岐の島町上西(かみにし)
地形図:隠岐北方/西郷
形態:山中の一軒家?
標高:約300m
訪問:2026年6月
大字上西の西部にある。横尾山の南東およそ1.2�q。
「佐山」の地名は隠岐の島の闘牛行事「牛突き」が行われる場でもあるが、当地はその牛突き場から北に1�q強ほど離れている。
地名が記されているのは大正4年発行のものまでで、のち昭和37年のものまで水田、昭和48年のものでは畑が記載、それ以降は荒地となっている。
当地は都万目(つばめ)地区より林道(都万目線)が通じており、車輛での訪問が容易。1960年代の航空写真にはまだ水田と1棟の何かの建物が記されているが、建物の痕跡は皆無(林道により消滅か)。水田跡は非常に平坦な土地となっているが、往時の様子を窺い知ることはできない。林道よりも山側で、一部緩く段々になった地形が見られる。
なお林道沿いには随所に句を詠んだ立て札があるが、当地に関するものではなく島に流謫された小野篁の足跡について詠んだものと思われる(当地には湧水に関する句が記されている〔写真2〕)。
余談だが、町誌には主な年中行事として佐山の牛突きについて言及されている(旧暦8月1日〔八朔〕、都万村【現・隠岐の島町】那久の壇境神社の祭日)。
また牛突き場の説明板によると、都万地域の牛突きは平成7年に都万村の文化財に、平成17年には「壇鏡神社八朔祭の牛突き習俗」として県の無形民俗文化財に指定。島全体の牛突き行事は「隠岐の牛突き習俗」として平成30年に県の無形民俗文化財に指定されたとの由。
|