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◆三谷(みたに)



※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「根雨」(昭和28.9)を使用したものである

所在:江府町武庫(むこ)
地形図:根雨/根雨
形態:谷沿いの一軒家?
標高:約370m
訪問:2026年6月

 

 大字武庫の中部、荒田川(俣野(またの)川支流)沿いにある。

 最近の地形図でも地名と建物が記載されており、現地には管理家屋が1軒残る。当地には荒田および半ノ上より車道が通じており、訪問は前者の道を利用。ほどなくして堰堤の築造のため車輛が通行できず多くは徒歩となったが、集落の手前では岩の上に置かれた三界万霊塔と石仏群、道沿いの墓地(細田氏)が見られた。
 なお半ノ上から通じる道には度々車輛が通行している形跡があり、所要の際はこちらが利用されているよう。ただし荒田川沿いの道も車轍が明瞭に残り、堰堤の工事がなければいずれも利用されていることが窺える。
 また当地は旧版地形図には見られないが、昭和22年の航空写真には既に現在の家屋と農地が確認できる。

 資料『江府町の文化財探訪』によると、荒田川沿いでは江戸時代中期から後期にかけてたたら製鉄が行われ、細田氏宅上の水田周辺に大量の鉄滓があるとのこと。先の石塔には「天明二寅年十月」「施主樋口屋友右衛門」、石仏の1体には「鉄切就山士位」とあり、鉄山との関係が考察されている。石造物群の下の岩は「天狗岩」。
 また「角川」の小字一覧には、武庫に「三谷川尻(ミタニカワジ)り」「三谷川(―カワ)ノ下(シ)モ」「三谷山坂(―ヤマサカ)の上(ウ)エ」「三谷山坂上(カ)ミ平(ヒ
)ラ」「三谷山(―ヤマ)」があり、見出しの読みはこれらより類推した。

 


写真1 家屋と水田跡

写真2 石仏群と三界万霊塔(左奥)

写真3 道中の古い墓

写真4 下流の農地跡

 

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