田辺市市民活動センター
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    市民活動団体ファイル 41


南紀こどもステーション

  団体名称
  • NPO法人 南紀こどもステーション
  •        (ナンキコドモステーション)

  代表者
  • 理事長  堀切 庸滋
           (ホリキリ ヨウジ)

  主な活動分野    子育て、教育、福祉
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ツリークライミング(熊楠塾にて)


  その他の活動分野
  • レクリエーション、文化、男女共同参画
  • 国際交流、まちづくり

  活動場所    紀南全域


  活動日時について    年間通して活動


  入会について
  • ・条 件 : 子ども達への愛情
  • 受入時期 : 随時
  • ・会 費 : 個人会員 年会費 4,000円(1世帯)
             支援会員 年会費 3,000円
             賛助団体 年会費 20,000円

  連絡先
  • 南紀こどもステーション
  •  〒646-0051
  •  田辺市稲成町3272 シータスビル2F
  •  TEL : 0739-25-0523
  •  FAX : 0739-25-0524
  •  e-mail : nanstn13◆vm.aikis.or.jp
          (◆を半角@に変更して送って下さい)

  ホームページ

設立の経過、趣旨など

  現団体の前身である「田辺親子劇場」が発足したのは1976年。子ども達が心豊かに育つようにと親を中心に集まり、劇団を招聘して生の舞台を親子で鑑賞し、感動を共にしてきました。また、自主事業(子どもキャンプなど)も行い、一緒に子育てをしてきました。
 2001年に南紀こどもステーションとして法人格を取得。より公益的な活動をと、助成金による事業(紀の国森づくり基金等による自然体験・生活体験のできる事業)や田辺市の委託事業(ファミリーサポートセンター)も受け、様々な子育て・子育ち支援事業を行ってきました。鑑賞部門は、親子劇場の頃からのメンバーが軸となって別団体として劇団の招聘を行っており、密接に連携しながら心の育ちを一緒にサポートしています。

写真 ファミリーサポート
センター
「きっずぱーく」


 今、子ども達は、大人社会と同様にゆとりをなくし、社会性の不足、倫理観の低下が問題となっています。この子ども達の心身の危機は大人社会がつくり出してしまったもの。テレビゲームや携帯電話を与えるのなら、それとは全く逆の一から頭とからだを使って、仲間と関わりながらともに楽しくつくり出す作業=遊びをたっぷり経験する機会を提供していかねばならないと思うのです。
 わくわくドキドキする感動や、様々な人との出会いから、子どもも大人も心豊かに成長していけます。子ども時代を子どもらしくしっかり楽しみ、豊富な体験をして沢山の思い出ができることは、その後の生きる糧となることでしょう。自分の子どもも含め、優しくたくましく豊かな心で仲間と一緒に生きていって欲しいという親の願いをもとに活動を行っています。
 子ども達が地域の中で、地域の皆さんと関わりあいながら、大人もともに成長できる、また支え合えるまちづくりを目指します。

最近の活動状況

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 【きっずぱーく 田辺市ファミリーサポートセンター】 一時保育や交流、相談対応
 田辺市からの委託事業(一時保育)です。子育て真っ最中のファミリー会員さんと、子育てを助け一時保育をするサポート会員さんとをつなぎ、0歳〜12歳(小学生以下)の子どもさんをお預かりしています。警報等で急に学校や幼稚園が休みになった時などもサポート会員宅で保育し、お母さん方に喜んで頂いています。今年6月より、きっずぱーく事務所内にある“きっずるーむ”でも預かりを開始。
 また、『公園でランチ』や『おしゃべりカフェ』など、子ども達をちょっとの間サポートしてもらって、お母さん同士が楽しく交流するひろばもたくさん企画しています。お母さん達の要望からうまれた『おしゃべりランチ』も実施。ゆっくり食事を楽しむ機会を持てるようサポートしています。田辺市社会福祉協議会と協力して、中高生が乳幼児と関わる『こんにちは赤ちゃん』も行います。子育て経験のある、また保育士資格を持つアドバイザーが、いつでも子育ての相談に応じています。今、子育てに役立つ『子育て支援セミナー』の開催に向け準備中です。

 【子育てサポート プリティー・ブー】 田辺市以外の一時保育とグループ保育
 田辺市以外の周辺地域での保育サポート(一時保育)をしています。また、企業研修や講習会などの時のグループでの託児も行っています。

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 【あそびのひろば】 ものづくり・集団あそび
 今年度第1回あそびのひろばには、2歳〜11歳の子ども達約50人が参加。紙とんぼ・紙ゴマをつくって遊びました。上手く飛ぶように、まわるようにと色々工夫し、初めて出会った子とも教えあったり一緒に遊んだり。その後、メンコ・コマ・ゴム跳び・おはじき各コーナーで夢中で遊び、最後の紙芝居はみんな集中して聞き入っていました。第2回は、浮沈しづくり・べっこう飴づくり・へびジャンケンをしました。今年度は10回実施予定。みんなで遊ぶ楽しさ、自分でつくる充実感を体感する中で、工夫する力や根気強さ、相手への思いやりも育っています。

 【熊楠塾】 自然体験・生活体験
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 校区・学年を越えて結成した塾生達で1年を通して森・海・川で思いっきり遊び、自然に感動し、みんなと生活する中で成長していくプログラムです。今年度第1回は天神崎で、第2回は動鳴気峡での自然観察会を開催しました。天神崎では、顔が濡れそうなくらい海面を覗き込んで、魚やなまこ、エビなどを探したり、様々な種類のウニを捕ったりと、夢中になって生き物と触れ合う子ども達の姿が見られました。動鳴気峡では、あいにくの雨模様にもかかわらず沢ガニやクワガタ、カミキリムシなどの採集に熱中し、生き物の名前や分からないことやなどを積極的に講師に教えてもらう場面が多く見られました。粘菌も見つけ南方熊楠にも思いを馳せました。自然の中で遊びながら、子ども達の内側から向学心や研究心が引き出され、楽しく学ぶことができています。次の古座川行きに向け、一緒に楽しく過ごすためのルールについても話し合いました。

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 【南ステソーラン団】 踊りを通した異年齢交流・地域との交流
 自立した組織として、小学生から高校生までの子ども達自身が音楽の編集や踊りの構成をするなど自主運営をモットーに頑張っています。今は弁慶祭りに向け毎週日曜日に練習中。練習の合間に、中高生が小学生の子の頭を撫でたり、おんぶしたり、ほほえましい姿がよく見られます。地域や福祉の行事の盛り上げ役として、あちこちで演舞し、手伝い、こうした活動を通じ、自信や責任感、思いやりの心が育っています。

 【国際交流事業】 世界に目を向けよう
 8月に行うオーストリア留学生との交流パーティーを準備中。留学生のみなさんと直接コミュニケーションし一緒に遊ぼうと、子ども達は楽しみにしています。

 【季刊紙〜どんぐり〜】 情報紙
 きっずぱーく、あそびのひろば、熊楠塾、南ステソーラン団、国際交流などの活動を写真付で紹介!新しい情報(子ども向け劇や企画等)をいち早くお知らせしたり、子育て情報も掲載。今、夏号発行に向け準備中です。


最近の活動を通じて印象に残ったこと

 動鳴気峡での自然観察は、カッパを着て雨に打たれ泥まみれになりながらの観察でした。初めのうちは「濡れる〜」「気持ち悪〜い」と嫌がっていた女の子達でしたが、次第に木の上にいる虫や葉っぱの上で動くカタツムリ、原っぱでピョンピョン跳ねるバッタに気付いて、虫取りに夢中になっていく様子がかわいらしかったです。一人の女の子など最後には手のひらに10匹以上のカタツムリをのせて喜んでいましたからね。子ども達は自然の中に放ってあげると自分達でどんどん楽しみを見つけて、貪欲に学んでいくんだなぁということを、目の前の子ども達の気持ちの変化の中に実感しました。それと、観察会が終わってほっと一息休憩している時に男の子が言った「普通の塾もこんなに楽しかったらいいのに〜」というかわいらしい言葉にみんなで大笑いしたことも、楽しい思い出として印象に残っています。


今後の抱負

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 私達の活動は、赤ちゃんが生まれてお母さんが体力的にも精神的にも苦しい時にお手伝いすることから始まります。子育ての大変な時期を楽しい時間に変えられるように、一時保育でサポートしたり、気楽に参加できるプログラムを年齢に合わせて提供したり、また異年齢交流を目的に幅広い年齢層の参加を呼びかけるプログラムを練ったりと試行錯誤しながらですが、できるだけ子育てに寄り添った活動をしていきたいと考えています。
 「きっずぱーく」や「プリティー・ブー」では育児のサポートや乳幼児期のパパママの交流をし、「あそびのひろば」では幼児から中学生までの異年齢での関わり方を学び、また自分で考え創り出す力を養い、「熊楠塾」では小学生の好奇心・探究心・仲間とやりとげる力を育て、「南ステソーラン団」では小学生から高校生までの自主性・感受性を育てていくというのが目標です。子どもの育ちに南紀こどもステーションが関わることによって、「何かが変わったね」「子ども達がよく笑うようになったね」と感じてもらえるように、スタッフは日々研鑽を積み、より充実したプログラムを提供できるよう努力していきたいと思います。


自己PR・呼びかけ

 「きっずぱーく」では、『おしゃべりカフェ』や『おしゃべりランチ』を定期的に開催しています。24時間休むことのできない育児だからこそ、頑張ってるお母さんにちょっとほっとできる時間をプレゼント。忙しい毎日から一歩踏み出して参加してみませんか?楽しい時間を過ごせることうけあいです!まずは、きっずぱーくに電話してみて下さい。優しいアドバイザーさんたちが誠実に対応いたします。「こんなとき誰か預かってくれたらなあ」「お迎えに行ってくれたらなあ」と言う時も是非ご相談下さい。登録は無料です。
 8月の交流企画は、『おしゃべり広場(今回はベビーマッサージ体験教室)』・『こんにちは!赤ちゃん(中高生と乳幼児および親との交流・2回開催)』ですが、企画はどんどん続きますので、きっずぱーく通信をご覧下さいね。

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 今年度から、昨年は3回だった「あそびのひろば」が年間10回の開催となりました(年3回はオープン企画、他は会員限定)。また、当団体のネットワークの広さを生かして様々な団体との交流イベントもあります。今年度は、おいもほり会や梅もぎ・梅ジュースづくり体験など楽しい企画が目白押し!ぜひ、入会していただいて、私達、南紀こどもステーションの、子どもが大好きなベテランスタッフみんなと一緒に楽しく子育てしましょう!
 8月は『第3回万華鏡の貯金箱づくり・集団あそび』『第4回白浜へお魚見学』、また「国際交流事業」で『オーストリア留学生と交流パーティー』をします。

 家族ぐるみで登録できる個人会員は、年会費4,000円で随時入会できます。月にすれば350円ほどです。会員限定企画への参加や情報紙「どんぐり」もお届けします。自然とたっぷり遊んだり、おもちゃを手づくりしたり、異年齢の子ども達と関わったり。子ども達の豊かな育ちのために会員になって一緒に子育てしませんか。詳しくは、南紀こどもステーション事務局までお問い合わせ下さい。
 もう子どもは大きくなったし…と言う方、子ども達が健やかに育つよう支援会員(年3,000円)として、ぜひ応援をお願いいたします。会費や色々な企画の参加費はできるだけ安くしたい…、でも、それでは運営が成り立たない…、そこで、あなたの助けが必要なんです。未来を担う子ども達が優しく心豊かに育つよう、支援会員になってご支援の程、よろしくお願い申し上げます。
 また、空いている時間、子育てをちょっと手伝おうかなと言う方、ぜひ一時保育のサポーターやあそびのひろば・熊楠塾等のスタッフになって頂いて、一緒に子ども達と過ごしましょう!楽しいですよ!


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